サオリちゃんとの電話を切ってから、すごく苦しい気分と恐怖、そして気まずさを感じながら自宅に帰りました。
19時を過ぎてましたので、既に夫は帰っていてコンビニで買った自分の分の夕飯をとっていました。
私「ただいま」
夫「お帰り…」
案の定、昨日突然ビジネスホテルに泊まって不在にしていたことには何も触れてきません。
心配もしていなかったのでしょう。
気まずそうに私が立っていたら、食べ終わった夫がリビングのソファに近づいてきました。
まだ病んでいるような気の弱さとボソボソと何を言っているか分からない口調で
「一昨日は… 取り乱して… ごめん」
「ストレスで心が壊れた」
「誰も知らないところに一人で行きたい」
「人生をやり直したい」
「もう嫌だ」
「早く結婚しすぎた」
と話し始めました。
突然、人生の辛さを話出した上に、今まで夫の口からこんなことは聞いたことがありません。
私はこの人が突然鬱病か何か重大な病気にでもなったのではないか、と心配になってきました。
私「ともちゃん… ? 大丈夫なの…?
そんなこと言ったら、あなたの周りの大切な人たちが傷つくよ」
夫「いや、産んでくれた両親には感謝している。両親で良かったと思っている。大学を卒業して社会人になってから人生が狂った」
「大好きだと思っていたこの町が、今は大嫌いになった」
・・・・えっ???
3年前にプロポーズされ結婚、2年前に「ここに住みたい」と夫名義にて土地を購入し、住宅メーカーに毎日通い詰め憧れのマイホームに向け打ち合わせ、1年前にやっと新築の家が建ったばかりなんだけど、この人は突然何を言ってるの???
そしてそれは、社会人になってから付き合った私に対して言ってる??
一体どういう意味なの???
私「それ… 私と出会ってからの人生が… って言いたいの?」
夫「い、いや、そんなんじゃないけど、支払い、お金が常になくてたまらない。何かやりたくてもお金がない。趣味もやりたいこともない、できない」
「とりあえず一人になりたい。何もかも捨てて自由でいたい」
「どこかに行きたい」
私「…(ひどい…) それって、、、
離婚したいってことなの?」
夫「いや、離婚は、その、それは… わからない」
先日に引き続き、様子もおかしい上に2時間経っても、一向に建設的な話し合いの雰囲気になりません。
お互いに疲れてきて、夫は先にお風呂に入り寝室に上がっていきました。
私は今日も眠ることができず、隣に寝ている夫は血の通ってないロボットのような他人がいるような感じがして、虚しくて、辛くて、悲しくて。
5月23日から心にナイフを刺されてずっと血を流している。
傷ついた、という一言では表せないこの感情と想い。
最後に夫に言われました。
「俺がごはん食べて夜すぐ2階に行くのは、一人になりたいからだ」
と。