「はりぼて」を観てきました。
富山市議の政務活動費をめぐるスキャンダルから14名のドミノ辞職を引き起こしたローカル局チューリップテレビの政治ドキュメンタリー。
議員の報酬増額の議案を発端に議員らの不正を取材により明らかにしてゆく。否定から言い訳、謝罪、そして辞任に至る議員たちに、他人事の市長、情報開示請求を他部門そして議会の会派に流す役人…。ひどいとは思いつつもコミカルな描写に笑ってしまう。
でも、ドミノ退陣による出直し選挙後は疑惑を指摘されても認めずに辞任しない議員が続出。例の女性職員のデスクを開けた議員も含めて。開き直りのステージへ。
笑えるけど、自分の住んでる町ではどうなの?と考えると笑えない。
そして最後はチューリップテレビ自身も描かれる。やたらと挿入されているカラスの鳴き声が耳に残る。
「なぜ君は総理大臣になれないのか」と対極のように思える。