アルプススタンドのはしの方を観てきました。

 

全国高等学校演劇大会で最優秀賞を受賞した戯曲の映画化作品。

夏の甲子園の1回戦。全校生徒が応援に駆り出されたアルプススタンドの片隅。4人の会話劇をメインにストーリーが展開する。

演劇部の安田(小野莉奈)と田宮(西本まりん)、元野球部員の藤野(平井亜門)、そして帰宅部の宮下(中村守里)。

グランドでは強豪相手に必死の闘ひ、そしてアルプススタンドの真ん中ではブラスバンドに大声援。そんな端でのとりとめのない会話。「しょうがない」「こんなもの」。納得づくで醒めているようでいて、それでもしっくりこない。それでも熱気がはしの方までやってくる。

対称的なのはブラバンの真ん中でリードし、キャプテンが彼氏で、試験でも宮下を抜いた久住(黒木ひかり)。そりゃそうだ。真ん中を張るのも大変だし、目に見える努力、見えない努力があってのこと。
見えないグラウンドを囲んでのスタンドの物語。

やっぱり夏ならではの作品。熱くなった。

 

明らかに甲子園とは違う球場。初めは?って思ったけど、使用許可が取れなかったらしい。

もっとも、もともとが舞台作品だし、途中からは気にならなくなった。

 

城定秀夫監督。