最近、こんなものいらないと思うものの筆頭に、「ミス・ユニーバス日本代表」があります。


数年前からイネス・リグロンというフランス人女性をディレクターに招き、彼女の主導のもと、日本代表の選考、およびその後のトレーニングやプロデュースを行っているらしいです。


イネス・リグロンを招いてから、「世界で勝てるように」、欧米の美的基準に合わせた女性が選ばれ、本選に向けても、そういうメイクなどを指導するようになっているようですね。


正直、私の感覚からは、代表に選ばれる女性は、「へんな顔の人が選ばれるようになったなあ」と、ここ数年思います。欧米人男性が好むオリエンタリズム的美女というか、ちょっと攻撃的な感じの、おおざっぱな顔立ちの人が選ばれているように思います。


今日、来年度のコンテストに向け、日本代表の最終予選に残った人たちの写真が報道されていました。(写真は、サンスポから)



「この国」から「わが国」へ


この写真をみて、何人の日本人が、男性女性にかかわらず、「なるほど権威ある美女のコンテストに選ばれた人だから、きれいだなあ、いいなあ」と思うでしょうか。


私は、大変失礼ながら、欧米の映画に出てくるアジアのあまり品の良くないナイトクラブの女性みたいだなあと思いました。


ミスユニバースといえば、今年、へんなふうにデフォルメされたしまったお下劣な和服が話題になってましたよね。↓



「この国」から「わが国」へ

私なんかは、こんなんだったら、日本はミスユニバースに参加するのはやめればいいのにと思います。どこぞの場末の温泉宿だって、こんな感性をもっていませんよね、日本国内では。


もっと日本人の美的感覚にあった女性を代表としておくればいいと思います。別に、世界で勝てなくたって、いいじゃないんでしょうか。


年配の日本人が思う古いタイプの日本女性でも、私などの30代ぐらいの世代が選ぶエビちゃんとかのタヌキ顔の愛嬌のある女性でも、またはもっと若い世代の雑誌モデルっぽい女性でもいいですので、ともかく少なくともいずれかの世代の多数の日本人が共感を覚える人を、せっかくの「日本代表」ですので送ってほしいです。


そもそも、こういう国際的な美人コンテストって、その代表となった美女自体よりも、国ごとの美的感性・基準、女性を取り巻く文化を競うものなんじゃないでしょうか。


ほとんどの日本人が「へんだなあ」とかおもう大柄な肉食系オリエンタリズム的女性を代表に送っても、なんの意味もないような気がします。時間はかかるかもしれませんが、日本人が自信をもって選ぶ「日本的美女」を代表に送り続けていけば、昔の浮世絵、いまのアニメとかのように、少々時間はかかるかもしれませんが、世界が従ってこないとも限りません。


いまの「ミス・ユニバース」の日本代表って、自分たちの基準・感性を放棄してしまい、外国人のいわれるままの基準を受け入れ、「グローバルスタンダード」とかにすっかりやられてしまった少し前の日本経済のような感じですね。


団塊世代あたりの日本人って、ほんとに「グローバルスタンダード」とかに弱いですね。今回もきっとそのあたりのオジサン・オバサンたちが決定権を握って、イネス・リグロンを呼んできて任せてしまったんでしょうね。


やだやだ。自国の文化伝統に自信がもてない「戦争をしらない子どもたち」世代は早く引退してほしいです。