情報公開から早2年。
首を伸ばして待ちすぎて首が痛くなるくらい待ちに待った三国恋戦記魁。
プレイ直後は前作とのあまりの違いに辛口感想ばかりが浮かんでしまったけど、時間をかけてちょっと冷静になって思い返してみると、そこらのゲームと比べたらよほど良作であったのでは?というところに行き着きました。(ぶっちゃけ薄桜鬼真改風ノ章・華ノ章の方がよっぽど酷かった)
なんだかんだシーンリストからお気に入りのシーンを度々見返すくらいには気に入ってるところもあります。
とりあえず全体のふわっと感想から。
【デフォルト名呼び】
絶対階級学園でもなかったし今回もないのかなと諦めてたらまさかの!!!!デフォ呼び!!!!ありがとうございます!!!!!
やっぱりね、他のデフォ呼びなしのゲームでもそうなんだけど名前のところが無言だったり「彼女」とか「おまえ」とかに置き換えられちゃうのがなんかちょっと…物足りないって思ってたからホントに嬉しかった。ありがとうデイジーさん。
【まさかの完全個別ルート】
前作の花ちゃんは沿うべき相手が師匠(孔明さん)って決まってた上で、好きなタイプを選択肢で選ぶっていうシステムだったけど(某糸目都督はそんなの関係なしにルートに引きずり込むが)今回は選んだ選択肢で沿う相手及び攻略キャラが決まるというびっくりシステムに正直戸惑いを隠せなかった(ちなみにイージーモードにしないで己の思ったままに選んだら仲穎様になった)
他の方の感想とか見てると、巴ちゃんはこの選択肢で自己紹介してるって言ってて、なるほどって思った頭の悪いヲタクです。
キャラによってはいきなり戦場に放り込まれるしいきなり殺されるしでやっぱり前作と比べてヘビーっすね。
【巴ちゃんの弓道の心得がある設定について】
ぶっちゃけ現代で弓道やってただけじゃ戦場にいきなり放り込まれて戦うとか無理ゲーだろなんて言われなくなってわかってるさ。そりゃ抵抗あるよな、戦うためにやってきた事じゃないのにいきなり戦えとか。
でもさ、公式が散々「今度の主人公は弓を引く主人公!」と銘打っててメインビジュアルだって弓矢持ってるイラストにしておいて、いざゲーム始めたらほとんど弓使いませんとかある意味詐欺じゃないですか???
巴ちゃんが悪いとは思わない、いや、最初はちょっと戦えやって思ってたけどこれは公式が悪い。前情報ほとんどなしに買った人ならともかく前作ファンで魁も楽しみにしてた人たちは、公式がそんなに言うんだから「今回は弓も本もバンバン使ってダークヒーロー達を救うんだね!?」って思っちゃうよ、実際私はそうだった。
戦えない主人公はどうなのとは思わない。でも戦います!って言っといてほとんどのルートで戦わないならそれは騙してるのと同じことだろうと思う。中には戦わないルートもありますとかならわかるさ、特に華陀さんとか相手医者だし。でもそうじゃないならこの設定は必要だったのか?やったことないけどやってみたら才能ありましたくらいの方が良かった気がする。
弓関係は主に公式への文句になってしまったがまあそれは置いといて各キャラ感想をプレイ順に↓
【孫伯符】CV:鈴木達央
前作の仲謀のお兄ちゃんということで一番期待してた伯符兄上ルート。もちろんアニメイト限定版を購入しましたよ。
とりあえず序盤プレイしただけで、こりゃ仲謀も憧れるし公瑾も心酔するわ、と思いました。
ほんとなんでこんなにイケメンなのかと小一時間問いただしたいくらい見た目も中身もイケメンで男前、低いたっつんボイスが合わないわけがなかった。
小覇王と呼ばれるに相応しいまさにカリスマ、現代で生まれ育っていたらさぞモテただろう…いや、あの世界線でもモテモテか。
序盤伯符兄上が巴ちゃんを拾って、連れ帰って、中盤までのシナリオは良かったんだよ、伯符兄上は巴ちゃんのどこを好きになったんだ?とは思っちゃったけど過程が全くなかった訳じゃないし突然好きになったりする乙女ゲームよりよっぽど良かったんだけど、如何せんラストにかけてのシナリオが受け入れられなかった。
途中何度バッドに向かっていると思ったか。巴ちゃんレイプ目からの自殺未遂からのハッピーエンドとか誰が思うよ。少なくとも私はバッド直行してると思ってた。エンディングムービー流れてきた時は「嘘だろこれがハッピーエンド!?」って思わず口に出しちゃったよ。
いや、あの自殺未遂から精神的に立ち直って伯符兄上をどうにか助けたいと思って本に縋る気持ちで祈って策が出てきて、巴ちゃん自らの手で伯符兄上の死を阻止してハッピーエンドとかならめちゃくちゃ納得出来るし多分泣いてた。いくら惚れた女のためだからって、他の誰が言ってもやめなかったであろうことをいとも簡単にやめちゃうのもちょっと…ってなったし…
個人的にハッピーエンドよりも、バッドエンドの巴伯符エンドの方が好きでした。妄想が滾ります。
【呂奉先】CV:小西克幸
ただの脳筋野郎とか思っててすみませんでした。(プレイ前印象)奉先は予想をいい意味で裏切ってくれたキャラだった。正直前作の翼徳みたいに考えることそのものが苦手っていうタイプだと思い込んでたから、割と学があるようなセリフとかもあってびっくりの連続。でも毎回ノックもせずにずかずか巴ちゃんの部屋に入ってくるところは予想通りすぎて逆に安心した。
根っからの武人である奉先の価値観を巴ちゃんがなかなか受け入れられないっていうのはとても良かった。理解はできるけど納得はできないってやつ。もちろんあの世界では奉先の価値観の方が当たり前なんだけど、それを鵜呑みにして簡単に自分の価値観を変えるような子じゃなくて安心した。そこから殺さないけど倒すっていう心構えで共に戦場に立とうとするまでの過程も最高。更に一緒に戦いながら敬語もさん付けもやめるのとか私の趣向ド直球すぎて何回も息切れした。最高。
でも巴ちゃんが仲穎様の元に渡されてしまってからのところはとにかく胸が苦しいしでもなんか仲穎様が切なそうな眼してるしでとにかくしんどかった。東屋でのシーンは「最高、無理、しんどい」以外何も言えない。奉先がここで巴ちゃんの名前を呼ぶためだけにデフォ呼びが実現したのではないかと思うくらいあの手を繋いで名前を呼ぶシーン最高だった。こにたんいい演技しすぎ。
そこから燃え盛る長安の中で再会して赤兎の上で抱き合うシーンも大好き。OPであのスチル見てからどんなシーンなんだと気になってたけど最高だった。奉先ルートの株爆上がり。そこからラストにかけては駆け足だったっていう意見もあるけどあれはあれで良かったと思う(超個人的意見)
あとこれも賛否両論あるみたいだけど、ルート終盤の巴ちゃんの奉先のためなら歴史も運命も関係ないって思うところ、私は大好きです。
こんな感じに奉先ルートは個人的にはとっても良かったと思うが、一つだけ物申したいことがある。
奉先、初陣が外っていくらなんでもどうなの???????
【袁本初】CV:興津和幸
序盤が平和すぎてゲームのディスク間違えたかと思うくらいには平和だった。序盤は。ホントに。
まぁあの赤い人が関わってくるって時点で今後全然平和じゃないなんてわかりきってたんですけどね、でも本初様と鳥の鳴き声を聞くシーンとかほのぼのしすぎてこれ何のゲームだっけって何回も思ったからね。
まだ孤独に覇道を進んでた訳では無い、くだらない大人がくだらないなりに世の中を回して、正しいことばかり言っていい気になってた頃の赤い人は、前作の彼にはないものがあって、今後いったいどれだけのものを失ってどれだけのものを切り捨てるのかを思うと1リットルの涙。中盤シナリオで彼が自分以外のこと(巴ちゃんの策)を信じてたところでもう虫の息。この頃はまだ人を信じれたんだね…(号泣)
まぁ孟徳さんのことはとりあえず置いておくとして、本初様ですよ。誰ですかあんな全く乱世には向かないし乱世じゃないなら確実に幸せになれる人だっていうのにこんな乱世に産み落としたのは。至急現パロ求む。
動植物を愛し、争いを好まず、高貴な身分なのに全く人を見下したりしない、それなのに謙虚を通り越して自己評価最底辺な人、そりゃ当然こんな乱世に向くわけないじゃないか。
現代人の目線で見た超善人って言葉をそのまま人間にしたような人ですよ。その性格も相まってルートの前半シナリオと後半シナリオの温度差で風邪ひきそうですよ。戦全く関係ないシーンとかだと今が乱世だと忘れるくらいほのぼのしてるし(執務室に座らせて何をさせるでもなく時々眺めてうむうむ言ってるのは正直笑った)戦始める前にまずこの2人恋愛始めるのかと心配になった。
本初様割と可愛らしいとか愛らしいとか言う割にその後に子犬のようにとか余計な一言付け足すから乙女ゲームヒロイン常備属性:鈍感との相乗効果で余計に巴ちゃんがモヤモヤ色々考えちゃうの見て、動物好きなのはいい事だけど女褒める時の引き合いに出すなよややこしい!!もどかしい!!!って何回も思ってた。
多分本初様巴ちゃんが初恋だよね。可愛い愛らしい言ってた時にもう好きだったとしても好きだっていうことにも気づいてないよね。にぶちん。
そしてシナリオ後半戦。叔父が死に、従兄弟が死に、親友も道を違ってしまった。本初様が一体何をしたって言うんだ。前作やってなかったら「孟徳さんの馬鹿野郎!!!」って責められたのに前作で彼のことをよく知ってしまったがためにどっちの気持ちにも寄り添いたくなってしまう。もうやめてくれ。そして追い討ちをかけるように発覚する本初様の病。不幸指数は増すばかり。本初様が一体何を以下略。
血族を失い、親友を失い、家もかつての栄光をなくし、文字通り巴ちゃん以外何もかも失った本初様なのに、巴ちゃんと一緒にいた時がこれまで生きてきた中で一番幸せだったとか。やめて欲しい。心臓が抉られる。そして病が治らぬままのハッピーエンド。ほんの一時の幸せ。薄桜鬼の総司くんエンドを思い出す。でも2人が幸せならいいんだ…
最後に一番以外だったのは嫉妬深さとヤンデレ属性。赤い人の友達はみんなこうなのか???
【董仲穎】CV:鳥海浩輔
とりあえず言わせてくれ、顔がいい。
なまじ前作やってるせいで顔面の違和感がありすぎたんだがホントにどうしたんだその顔。声帯含めて全身整形でもしたのかと初めて魁の仲穎様を見た時は思った。でも立ち絵はそんなに好みじゃなかったのに体験版で一番最初のスチルが出てきた時は顔が良すぎて何事かと思った。しかしそこの場面のシーン名は【死神】である。わからなくもない。
先に奉先ルートをやってたから仲穎様にとって巴ちゃんには特別な何かがあるのだろうとは思ってたんだけど、序盤で記憶喪失のふりをした巴ちゃんに【貂蝉】って名前をつけて、何か聞いたことある名前だな(三国志知識は恋戦記のみ)と思ってググったらおま…おま…マジか…って顔を覆った。奉先ルートで貂蝉って名前つけられてたらまさにアレだったろ…
序盤から恋戦記とは思えない暗いオーラで満たされてたシナリオの中で私にとっての光は陛下と奉先でした。陛下は可愛いし奉先が出てきた時は叫びだしそうだった。あまりに暗かったから…ねえ…
普通の乙女ゲームのような恋愛をしてる感はあんまりなかったけど、そりゃあんな顔がいい男に自分にだけ優しく特別扱いされて尚且つあんなに見つめられたら(瞳だけど)初恋もまだの女の子は好きになっちゃうよな。あれ、なんか前作でも似たようなことがあったような…(某赤いヤンデレ王)
仲穎様は前作でのイメージもあるし、ググってみても悪役以外に書かれることないのかと言わんばかりには悪役としか書かれてないしで、こんな人が普通の幸せを掴むエンディングあるのかとか思いながらプレイしてたけど、なんか全体的に暗いし覇道じゃなくて破滅に向かって進んでる感あるし、そこはかとなく漂う成人向けのような雰囲気とかもうハッピーエンドはどう足掻いてもメリバなんじゃねえのとしか思えなくなってくるし。段々戦とかからも遠ざかって2人だけの世界になってくるし。でも例の水鏡のシーンであの仲穎様を見た時の巴ちゃんの「これが…豚」っていうセリフだけはお腹抱えて笑いましたwいやうん豚ってwwwそれでも仲穎様にとっての巴ちゃんは本当に自分の心の拠り所だったんだなと…終盤過去に飛んだシーンで仲穎様の過去を知った時は正直漢王朝この野郎(玄徳さんとか文若さんとかごめん)って思っちゃったよね…だからこそあのエンディング!!記憶喪失!?はい!!?待って!!??これ巴ちゃん幸せなの?!仲穎様も幸せなの!?と思わざるを得なかったよね。仲穎様がやったことを全て受け止めて心中エンドとかでも私納得してたよ。バッドはいい終わり方だったと思う。巴ちゃんが「巴」って呼ばれて「それは私の名前じゃない」っていうところで終わるのとかとても良かった。とりあえずハピエン後の後日談ください。
【華陀】CV:花江夏樹
ビジュアルとか性格とか見て勝手に師匠ポジションだと思ってたら予想の遥か斜め上を行っていた。名前もなんで字じゃないんだろうとか漢字【華佗】じゃないの?とか何で最初に出会うのが奉先なんだろうとか思ってたら…まさかのまさかだったね。
そのへんについてはこの後語るとして、華陀さんルートはお医者さんが相手なのもあって一番平和だったね。日常シーン多めだし。お酒大好きだし蛇の抜け殻持って追いかけてくるし(小学生かよ)割と思ってたキャラから外れてはいたけど違和感はなかった。直前にやってたのが仲穎様ルートなのもあってか巴ちゃんもだいぶ活き活きしてた。前作では仲謀ルートでよく見かけた半目もこのルートではめっちゃ出てきた。いいよねこういう相手に容赦ない感じ。
賊退治の時の手を繋いだことろは何かもう…いいよね…手が使えないなら足で靴脱いじゃいなよとか手は離す気ないんですね華陀さん…
飄々としてるけど情けないような所も多くて、シーンごとに違った印象を与えてくるよね。大丈夫、カッコいいだけの男なんて乙女ゲームにおいてはつまらないだけだから(身もふたもない)
本が光って元の世界に戻れるかと思ったら違う時代に飛ばされちゃいましたっていう前作と同じ仕組みを取ったかと思ったら、今回は過去じゃなくて未来に飛んでたのがびっくりした。更にそこで現代人とカミングアウトされたけどあんまり驚かなかった。メインビジュアルで本の上にいる時点で何となく察するよね。
未来での手繋ぎシーンは何かもう可愛かった。何2人とも真っ赤になってるの可愛い。「手くらい100本でも200本でも貸すよ」って言った華陀さんに「手、そんなにあったら怖いです」ってマジレスする巴ちゃん、いいよ最高。
紅を贈るシーンは単体で見ると普通のときめきシーンの一つだけど過去に戻ってからのシーンと合わせて考えると動悸がやばい。好きっていうかしゅき。
だからこそさらし首にされてる所を見てしまったシーンは「えっちょっ待っ…ええええええ!!???」ってなったよねこれはもうみんなそう思うよね。しかも処刑したの赤い人だよ。何でこんな所でも出張ってくるんだよ。
そうして絶望しながら過去に戻ってからの華陀さんの未来の自分に対する嫉妬というか劣等感というか。最高だよね。未来を超えるために紅を塗るシーンで死にました。そうしている中でカミングアウトされた華陀さんの未来人という事実。可能性としてないわけじゃないんだよね確かに。前作の彼はこの面では本当に運が良かった。前半は華陀さんの秘密を知らなかったから「?」ってなるシーンも何ヶ所かあったけど、このカミングアウトされた事実を踏まえて前半シナリオ思い出すと、途端に腑に落ちるというか。何でそんな大事なこと黙ってたのお前は!!!!!!
しかしお持ち帰りしちゃえよっていう私の願望が届いたのか(多分違う)華陀さんを未来じゃなくて巴ちゃんと同じ時代を連れて帰るというエンディング。靴を片方渡して、それをきっかけに思い出せるようにしようっていうところで虫の息だったけど、実際に2人が再会したシーンで頭の中で教会の鐘が鳴り響きました。これぞハッピーエンド!!!!!華陀さんの戸籍とかはどうしたんだとかは聞いちゃいけない。でも巴ちゃんを探してた華陀さんが不審者扱いされてたのは盛大に笑った。それでこそ華陀さんwww輪にかけた珍名だという本名も知りたかった。
完全無欠のハッピーエンドがほぼなかったりとか、巴ちゃん元の世界に戻るの諦めたり残留決めるの早すぎとか、言いたいこともいっぱいあるんだけど、前作と切り離して考えるのが多分正解なんだと思う。本がほとんど使えてなかったのも、こういう結末を招いた要因なのかもだけど。
今回はダークヒーロー、歴史上の敗者が攻略対象だったって時点で色々考えるべきだったんだよね。
ひたすらに平和を目指して攻略対象を救うことを目指して頑張ってた前作とはまず比べちゃいけなかったんだなと。抗えない運命に翻弄されながらも攻略対象との幸せを探すのが今作だったのかな。でも前作が大好きだったからやっぱり比べちゃうところもある。やっぱり伯符兄上ルートはどうにかできなかったのか…
最萌えはまだ迷ってます。みんな好き。ちなみにプレイ前だったら伯符兄上がダントツ1位でした。
そしてまさかの学園恋戦記のゲーム化。思いでがえしのVFBで台本だけは読んだけど、音声付き聞いたことないしスチル付くし何より新規撮り下ろし文若さんのドラマCDとか買わない理由がないですよね。
魁も学園恋戦記やってくれ。公式SS読みたい。今度こそ本初様と仲穎様に普通の幸せをあげて…お願いだから…
恋戦記各界からまだまだ目が離せそうにないですね。コミカライズ師匠篇も毎月の楽しみです。