こんばんは。疲労のあまりただの抜け殻と化した梁草です。

 さて、疲れていようがいまいが、よく老け顔に見られる私。
 18歳にして30代に間違えられることもザラにあります。
 あれは12/22のこと。その日は──なんの日でもないと思い込んでいた──ちょっとマセた小学生男子を相手に、いつもどおりに授業が始まりました。
 すると、授業開始から数分。彼はこんなことを言いました。

「今日冬至ですね」

 ……言われてみれば。
 先生なのに忘れてたなんて恥ずかしくて言えませんでしたが、おかげで

「家族に柚子でも買って帰るか」

なんて思い立つことが出来たわけです。
 家族サービスをさせてくれてありがとう。
 そう思った直後。
 彼はとんでもないことを言い放ったのです。

「子供とか風呂に入れるんですか?」

 ……???
 頭にクエスチョンマークが浮かび上がります。
 その意味を理解するのにだいぶ時間がかかりました。
 つまり、私は子持ちの年齢だと思われていたわけです。
 まあ、ここまではよくある(それもおかしいですが)こと。
「いや、子供はいないよ」
 そう返すと今度は

「結婚してないんですか?」

 子供がいない=未婚

 確かに小学生ならそう思うのも仕方ありません。
 だけれども。
 子供がいないと言った時点で、私が大学生である可能性を一切否定しているのが腹立ちます。
 さりとて、高校生だとも言えませんし、プライベートなことも言えないので

「さあ、どうだろねえ」

 そう返すのが精一杯です。
 彼はいたく不満そうで、結局その授業では、終始結婚してるかどうか、聞かれ続けるのでした。