今年は様々の事情でいつもより本を読書ができない年でした。
そんな中でも特に印象に残った三冊を改めて紹介したいと思います。
『ぼっけもん 最後の軍師伊地知正治』 谷津矢車著
幕末維新の時代に活躍した薩摩の軍師であった伊地知正治。鳥羽伏見の戦いからの彼の活躍と一線を退いてからの彼の人生を描いた作品。
私はガチガチの佐幕派なので、やはり薩摩の軍師で西郷隆盛の盟友というところもあり、思うこと山盛りで読みましたが、明治維新も思うようにうまくいかなかったことも知っていますので、改めて歴史を知るに勝者と敗者の両面を見なければと思う一冊でした。
『木挽町のあだ討ち』 永井紗耶子著
いうまでもなく直木賞・山本周五郎賞ダブル受賞の本作。
とっても面白かったです♪
木挽町で主を殺した人物を若侍が見事に仇を討つところから始まる物語。ですが、その木挽町の人々にその仇討ちのことを聞いて回る若侍が表れて……。
そこから始まる見事な物語にうっとりでした。そして、『このミス』でも6位受賞という快挙!
賞云々ではなく、私好みの物語で楽しい読書をさせていただきました。
『刀伊入寇 藤原隆家の闘い』 葉室麟著
平安文学サロンは華やかなりし時代に異国からこの日本へ異国から戦を仕掛けられていた。
日本史でもほぼ扱われることのない戦いの物語。
主役となるのは藤原道長に敗れた甥の藤原隆家。だが、大宰府に左遷された彼がこの戦いに勝利しなければ、日本はどうなっていたかわからない。
隠された歴史の物語はやはりワクワクします。
本当に楽しい時間を送ることができた一冊です。
えー、こうして並べるとやはり日本の作家の書籍ばかり(;^_^A
あくまで趣味なので、楽しく読めることが大事ですしね。でも、海外文学も大好きです。