シリーズ2巻目です。山神様が起こした夫婦喧嘩が原因で、剥がれた鱗が片目に入り、青い眼になってしまう。そのためにさんざひどい目に合ってきたお百。
今では化け物のようなものしか済まないという化け物長屋で、その青い眼に宿った力で探し物をしている。
そこへ山から鱗を探しにきた化け狸の焦茶丸。お百の目に宿った鱗を取り返すまで、彼女の元に留まり、山には帰らないというのだ。
だが、焦茶丸の家事能力のおかげでうまい飯ときれいな部屋にありつくことができたお百。
ただ、焦茶丸は口うるさくて(笑)
そんな二人が今回出会った妖がらみの探し物とは……。
「失せ者屋お百 首なしの怪」 廣嶋玲子著
お百は二十九の大年増で、化け物のようなものしか住めないという長屋に住むことしかできなかった人物なんですが、本音のところは優しいし、面倒見もいい。
そういう人が損をするのは嫌だなぁと思いつつ、読んでます。(ここに至るまでは酷い目に合ってきたのでお百さん)
焦茶丸に癒されますが、今回は彼のライバルが出てきたり、にぎやかな雰囲気でしたね。
ただ失せもの探しに関しては、命にかかわるものであったり、人間の本性であったり、考えさせられることが多い。
人って怖いところがありますよね。それをこうして(物語の中であっても)目の前に突き付けられたときに、自分はどうなのだろうと考えさせられます。
絶対に間違ってはいけない道というのがあると思うのですが、軽々とそれを飛び越えてしまう人がいるのも事実ですし。
今回は女子の話でそういったものが多くて、何とも
ですが、あいかわらず大酒呑みで、食いしん坊で、お金に執着するお百さんは憎めないですし、焦茶丸はかわいいです
少しだけ、熱燗~とか思ってしまいました。(現在は少ししかお酒呑めませんが、若い頃は日本酒が好きで おいしそうだなぁって少しだけ
ね)
やはり時代物はいいですね 読んでいて楽しいです。
そして来週は本発行ラッシュです
操觚の会の「アンソロジー戦国の城」や松本清張賞を取られた千葉ともこさんの「震雷の人」、坂井先生のぜんやシリーズの最新刊も待ってます。うー、楽しみ
えへへ、今月末には「無尽」の新刊も出るんですよね。待ってました
家族にいきいきしてるねとか言われてしまった。でも、私の元気の元の一つですから