本日、大晦日といえば「年越しそば」ですね。

 




食べる予定はありますか?


もう用意はできていますか?


もし、「年越しそばなんて食べるつもりはない」と思っているのなら、ぜひ、この記事を最後までチェックしてください。


実は、年越しそばには6つの理由や由来があるんです。


それを知れば、年越しそばを食べたくなること、100%間違いありません。


「なぜ大晦日に年越しそばを食べるのか?」


理由と由来について詳しくお伝えしますね。

 

①そばの「細い」「長い」形状から長寿を願う


ご存じの通り、そばの形状って「細い」「長い」です。


この形状にあやかって

「寿命を延ばす」

「家運を伸ばす」

という願いを込めて、年越しそばを食べます。


実際、そばは他の麺類と比較して、食物繊維が豊富であったり、健康に良い食べ物として知られています。


「家運を伸ばす」のも健康あってこそ。

健康長寿や家運長命を願うのに「そば」は納得ですね。

 

 

 

②そばの切れやすい性質から「今年一年の苦労を断ち切る」


ちゃんとしたそばは「切れやすい」です。


うどんやラーメンの原料となる小麦には「グルテン」が含まれるので、もちもちっとして伸びやすいですが…

そばの原料である「そば粉」にはそれが含まれていません。


なので、切れやすいのです。


そんな切れやすい性質から、今年一年の苦労を断ち切るという意味で、年越しそばを食べるという説もあります。

 

 

 

③そばの「金を集める」という縁起から


昔は、金細工師などの金を扱う職人たちは、一年の作業を終えるときに畳の目につまった細かい金箔を集めるために「そば団子」を使っていました。


そば団子を水に溶かせば、そば粉だけが溶けて、金のみを抽出できるからです。


「そばで金を集める」


という縁起にあやかって、金運上昇を願って年越しそばを食べるようになったという説もあります。

 

 

 

④「立ち直り」「巻き返し」という願いから


そばって実は、とても打たれ強い植物なんです。


一晩風雨にさらされても、太陽の光を浴びればまた元気よく立ち直ります。


七転び八起きです。


そんなそばの打たれ強さにあやかって、

・失敗したことを巻き返す努力をするぞ!
・悪い状態から復活するよう立て直しを図るぞ!


と、年越しそばを食べて気持ちを新たにしたのかもしれません。

 

 

 

⑤世直しそば由来説


鎌倉時代、博多の承天寺というお寺では、年の瀬を越せない町人に「世直しそば」を振る舞ったそうです。


すると、その翌年から、世直しそばを食べた町人たちに運が向いてきたため、大晦日にそばを食べる習慣ができたという説もあります。


運氣上昇を願って年越しそばを食べるわけですね。

 

 

 

⑥そばの浄化力を利用し、心身を清浄にして新年を迎えるため


そばは「浄化力のある食べ物」です。


江戸時代に書かれた「本朝食鑑(ほんちょうしょっかん)」という書物の中でも、


蕎麦には、気分をおだやかにし、腸をくつろげ、よく腸胃ののこりかす・つかえをこなす


と紹介されています。


現代の栄養学においても、そばの浄化作用は裏付けされていますね。


そんなそばの浄化力を利用し、「心身を清浄にして新年を迎えるため」に年越しそばを食べるという説もあります。


ちなみに、そばに添えられる薬味といえば「ねぎ」ですが、神職の禰宜(ねぎ)に通じるともされ、「清め払う」「ねぎらう」という意味も込められています。

 

まとめ

 

 
以上のように、

「なぜ大晦日に年越しそばを食べるのか?」

という理由や由来はたくさんあるんです。


まとめると以下の6つ。

 

①そばの「細い」「長い」形状から長寿を願う
②そばの切れやすい性質から「今年一年の苦労を断ち切る」
③そばの「金を集める」という縁起から
④「立ち直り」「巻き返し」という願いから
⑤世直しそば由来説
⑥そばの浄化力を利用し、心身を清浄にして新年を迎えるため


この6つについて、どれが正しい、どれが間違っていると評価する必要はないと思っています。


全部正解と思って、一食の「年越しそば」に一石六鳥の願いを込めて食べたら良いのではないでしょうか。


最近は、「年越しラーメン」「年越しうどん」にする人もいるようですが、うどんやラーメンでは「①そばの「細い」「長い」形状から長寿を願う」しか満たせません。
 
一石六鳥を狙うならやっぱり「年越しそば」ですね。


そして、栄養素のないカップそばではなく、そば粉たっぷりの二八そばや十割そばが良いでしょう。


というわけで、ぜひ大晦日には「年越しそば」を食べて、心新たに新年を迎えましょう。