生活圏がどうしても一緒のため、またおじさんらしき人とすれ違った。
チョウのリハビリのため通院しているクリニックは、最短ルート内におじさんの住むアパートと、おじさんの行きつけのコンビニがある。
前回はこのコンビニで真後ろにいた。
今回は走行中、右側通行でこちらに向かって走る自転車を認識、
あぁ………たぶんあれはおじさんだ。
アパートにおじさんの自転車がなかったもん。
視力が悪いので近くでガン見すれば確信に変わるけれど、確信したところで私のストレスが増えるだけ。おじさんに認識されるのも嫌だ。
昨年
おじさんの乱 から約一ヶ月後
退勤後たまたますれ違い、私を見つけたおじさん。
まるで子供のように、とても嬉しそうに眼を見開きながら自転車で通り過ぎた。
間もなくUターンしてきて
口はなにか話していそうな叫んでいそうな開き具合で、見開いた眼のままで
私の車に追いつこうと立ち漕ぎで物凄いスピードを出していた。
ふた周りも年上、顔中ヒゲだらけの不衛生なおじさんに、そんな顔を向けられるような仲では全く無く、追いかけられたショックと気持ち悪さでその後30分以上、悪寒と動悸で運転ができなくなった。
今はだいぶおじさんへの恐怖が収まったものの、そんな事があり、私の車で外出するときはいつも警戒してしまう。
今回も幸い助手席のチョウはおじさんに気づいていなかった。好きなアイドルの話で盛り上がっていた。
チョウに、おじさんらしき人がいるとは言わないほうがいい。不明熱の心因を認識しないほうがいい。
意識しないようにと気を張りながら、素通りした。
ちょっと気疲れした。
その道を走るたびに、おじさんのアパートをチェックする。部屋番号まではわからないので、自転車の有無を見る。
在宅かどうかで外出中の警戒心がだいぶ変わってくる。
私の安心感のためのチェック。
これって逆ストーカーかな?と自分で思ったりする。
おじさんの事がどうでもよくなる日までは続きそう。