今、恋してる人も、かつて恋してた人も・・・ | 思うねんけど

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他ブログの閉鎖によりお引越ししてきました。長~くお休みしていましたが、またぽそっとつぶやく事もあるかと・・。ご縁がありましたら、よろしくお願いいたします。

二本目に観たのは、(先週の水曜日)上映1時間前にチケットを買いに行ったら『立ち見席のみ』で見送ったこの作品。
(だって「上映時間137分(2時間17分)」だよ?! 事前の予告編も見たいって思うと、腰痛出そうだし)(笑)




今日は1本目の作品を観る前に、約3時間後に上映分のチケットを購入したのだ♪(笑)


出演者の永作博美さん、松山ケンイチさん、蒼井優ちゃんが好きで(「お~~~い、僕はぁ~~?」by 忍成修吾くん   あはは、ゴメン!)、「絶対に映画館で観る」って決めてた作品なんだけど、タイトルに(ぎょっ!)とした私。(笑)

このチラシを手に入れた瞬間に(チケット買う時はカウンターでさらりと、アヤシくなく、平然と言えるのか?)・・・と、目が泳いだ事を告白。(爆)

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冒頭、山道をふらふらと歩き、通りがかる車のヒッチハイクに失敗しては又、ふらふらと歩く女の姿に(何なんだ?・・・この人は・・)とちょっと固まる私。


彼女がユリ・39歳。
その気まぐれで自由奔放で大胆な言動に振り回されながら、どうしようもなく惹きつけられて恋こがれてしまう、みるめ・19歳。


美術学校に通うみるめと、同級生の女の子・えんちゃん、みるめの親友・堂本の3人は、いつも一緒。

だけど、リトグラフの非常勤講師として赴任してきたユリに恋したみるめは、ユリの事以外はもう、上の空。
(う~~~ん・・・、そんな恋をした時もあった・・・かもしれない)(笑)


「(みるめ君と)付き合っちゃダメかなぁ~」
「・・・ダメですよ」
「みるめくんに触ってみたかったんだよね~。・・・触ってみたくない?」
「触ってみたい・・けど・・・」

えんちゃんは、ユリに夢中になってるみるめの事が好き。
でも、えんちゃんはユリと張り合う事はしないし、邪魔もしない。
せつなく二人を見てるだけ。
・・そんなえんちゃんを黙って見守る堂本。

学校を休んだユリが気になって、家を訪ねたみるめ。
「お父さんと二人暮らしなんだね~。・・ちょっと緊張しちゃったよ」
「・・旦那さん」
「んっ?!」
「私の、夫」

ユリが既婚者だと知ってからのみるめの様子は、(い・・・いじらしくてカワイイ)って、外から見てるから無責任にそう思えるワケですが。(笑)


匙加減をちょっとでも間違うと「20歳も年下の若い男の子の心をもてあそぶ酷い女」になってしまうユリを、嫌悪感を抱くことなく(でも、もしも自分が「みるめに恋するえんちゃん」だったら、キツイよなぁ~~・・嫌だ~!って思うけどね )見せてくれたのは、やっぱり演じた女優さんの魅力なんだろうな・・。


不安になるくらい音楽が使われてなかったシーン。
固定カメラで撮りっぱなしにしたような映像や、セリフの鮮明さよりも学校の廊下で反響音やその他の声や音で不鮮明に聞こえたまんまをそのまま使ってたり。
(ここまで遠くから撮る?)ってくらい、離れた位置からの映像。

ちょっと戸惑いつつ、(これも面白いわ♪)と。

「映画」だとわかってるはずなのに、不思議な感覚がついてまわる。
(これってそれぞれの役者さんに「動かせない設定だけを守ってもらって、後は全部アドリブでどうぞ」って撮影したみたいに見えるなぁ~・・)って。

特にみるめとユリの二人のシーン。
場面が変わる前の数秒から数十秒の感じって、(それ・・・「素」が出てません?)って思わず口元が緩んだ私。

結構な本数の映画を観てるけど(パンフレットを買おう♪)と思うのは、年間にして3~4本くらい。
そんな私がこの作品のパンフレットは迷わずお買い上げ。(笑)
・・・その中にあった「シナリオの決定稿」を読んで、(あぁ~・・、やっぱり♪)と納得。



今、恋してる人にはどこか共鳴するところがあって胸が苦しくなるかもしれないんだけど・・。
遠い昔に恋してたって人には、恋に悩んで自分で自分をどうにも出来なくて、切なくて苦しくて(もう嫌だ!!)・・って思うのに、もっと恋こがれてがんじがらめになってゆくみるめを見てるうちに、こう思うんじゃないかなぁ~。


うん、うん。
恋って、そういうところあるから。
いつかそこを抜け出す日まで、存分にその甘さと苦さを味わった方がいいよ。
(・・・って~コトは、私が恋したのは「遠い昔」なのかっ?!)(爆)


20歳年下の男の子かぁ~~・・・。
えっと、私の20歳年下って言えば・・・。
ギョギョッ!!!!!(・・と、10メートルほど後ずさり)(笑)  



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私が観た回も「立ち見席」出てたし、終わって外に出たらその次の最終回でも「立ち見席」になってました。(座席数が少ないしねぇ~~・・・、大きな劇場で上映されるタイプの作品でもないし)

これから観る予定の方は、『次の上映回で観よう』くらいに早めに出かけられることをお薦めします~。