冬空晴れ


今朝

思い出したことがあって



それは

私の母がよく 朝陽にも手を合わせていたこと で・・・



お仏壇と 神棚に

朝のご飯を お供えして

そのまま くるりと 向きを変えると



ちょうど 実家の仏間には

朝陽が 差し込んでくる時間だったこともあって



母は 必ず 朝陽に手を合わせていたっけ・・・

 

父も そうしていたけど

 

母さんの その 手の合わせ方や

合わせて なにやら 祈ってる姿っていうのは

 

 

なんだか

 

懐かしい

 

 

かっぽう着 は 真っ白じゃ 汚れが目立つから と

母さんは よく


明るめの紫色や 茶色っぽいものを 好んでつけていたと思う



その かっぽう着の 背中から

何度も編みなおした家族のセーターの 残り糸で編んだ

 

自分用の ベストや セーターなどが見えて

 

あれは 

私が小さいとき 着てたセーターの糸

これは 兄さんの糸で


この糸は 確か おばさんのカーディガン・・・

 


そんな風に 思い出しては 母に確かめると

 

「どうせ かっぽう着でかくれてしまうから どんな糸でもいいんだよ」 って

笑ってたっけ・・・

 

神棚と仏壇と そして 朝陽に手を合わせたら

そそくさと 台所へ戻り


家族の食事を並べる 母さん

父の お弁当を作りながら 今日のこと これからのこと

 

私の 学校のこと 色んなこと

話して 予定を確認して 一日が 始まっていく

 


 

東北の冬は 雪に閉ざされ

 

春待つ時間は 編み物ばっかり していた 母さん

 

 

その頃の私は

そんな母さんの日々が 永遠に思われて

 

時々 息苦しくて

逃げ出したくて

 

でも いつのまにか

あの頃の 母さんの年齢に近くなっていた

 


それも 母さんから 遠く 遠く 離れた土地で

  

 

 

毎日 必ず何度かは

 

ココロの中で 母さんと話してきたけどね

 

 

 

今年の正月

仕事だった私を見たら

 

母さんは 何て言うだろう

 

お正月なのに 偉いね って 言うかな

 

 

でも 帰って来なかった 二人の娘のことを知ったら

淋しがるだろうな・・・

 

 

母さんに とっては

お正月に 家族は揃うものであって

 

仕事だったり 用事あっても

そんなことより お正月に家族が揃うのが 大事だったことだと 思う

 

 

つまり

お金より 何より 大事なこと 大事な時間 を ちゃんと示してくれたんだと

 

私は 今頃 感じたよ

 

 

 

でもね・・・

今は お金が欲しいから お正月に働いていたんじゃなくて

 

仕事を失うことが 怖いから お正月でも 働くのよ って

言ったとして 理解してくれるかな?

 

 

母さんの時代と

私の今は

 

家庭の質も 仕事の意味も 変わってしまってるから

 


たぶん 母さんは

「旦那さんの貰ってきたお金で できる生活をしなさい」 と

 

言うんだろうな・・・

 

 

 

「古いセーター ほどいて 編みなおして 暖を とるのよ」 って

 

言うんだろうな・・・

 

 

 

 

今年は 母さんに 逢いに行こう

 

 

もう10年が 過ぎちゃった