8年前、この地を初めて訪れたときの写真を本にしました。
そのときのタイトルが"Rebirth"。
しかし、実際は全然生まれ変わっていなくて、いろんなことから逃げてばっかり。
本当に向き合わなくてはならない問題に蓋をして、具合の悪さを病気のせい、人のせいにしていました。
身体が痛かったり、うつだったりすると、まともに考えられないのです。
うつは脳の疾患と認識してから、なんとなくですが、自分の状態を見つめ直すことが出来始めました。
まだほんの第一歩、いや、スタート地点に並ぼうとしている状態。
どうしたらいいかわからず、ひたすら自分自身を傷つけ、心配してくれる人に八つ当たりしてきました。
自分の思うとおりにならないと、癇癪を起こす、ただのワガママな人、それがワタシ。
「はい、わかりました。」と言っても、次の瞬間に忘れてしまい、同じことを何回も、いや何十回も繰り返し、結果、自分をいじめ、人に嫌な思いをさせ、悪循環の海で溺れていました。
「体質的うつ」と面倒くさい病気「橋本病」のせいにすれば、なんでも許される、そんな驕りたかぶった考え方のクセがつき、辛くなるとすぐにその道に逃げ込んで、また人のせいにする。。。
ここから脱出するのは自分の力以外ないんだって思っても、さて、それを実践するにはどうしたらいいか?までは考えず、一応、取り繕ってそれでオシマイにしていました。
ワタシに嫌な事をする人なんか一人もいないのに、悪いほうに悪いほうに考える。
これって、最悪の状態をあらかじめ覚悟しておけば、いざ最悪になったときに最小限の衝撃ですむだろうという勝手なワタシ説。
過去にそういう経緯があり、泣いても泣いても立ち直れず、面倒くさいのと忙しさにまぎれて、きtんと考えてこなかったツケが今になって回ってきたのだと思います。
確かにそのときは最悪な状態になり、身体中震えがきて、人間不信に陥りました。
それも、全部、人のせいだと思い、自分を省みることはしませんでした。
ワタシが正しい、他は間違っている。
ずっとそう思い続けていました。
反対に、いつも不安で心配でした。
これって何だったのか、今はまだわかりません。
10月31日に聖路加で処方されたトフラニール、
今日でちょうど3ヶ月です。
3ヶ月経った今、確実に何かが変わりました。
これって薬のせいなのでしょうか?
確かに、ここ数日、大変な想いをしました。
今までのワタシの考え方だとどうにもならないような事。
否定し続けてた考え方、頭ではわかってたけどどうしても納得できず土壇場でひっくり返してた考え方、ひねくれてるのか天邪鬼なのか、本当にどうしても受け入れられなかった考え方。
すんなりと受け入れられたわけではありません。
すごく苦しかった。
いつも逃げてたこの苦しみを受け入れることにしました、いや、受け入れなくては、これからのワタシの人生がつまらないものになってしまいます。
ワガママでなにがいけないの?って、ずっとずっと、生まれてから思ってました。
人に気持ちなんて考えず、自分の事だけしか考えてなかった。
過去の出来事にとらわれて、なんでも悪いほうに考えてた。
自暴自棄になり、いつ死んでもいいってずっと考えてた。
何回も自殺未遂をして、周囲の反応を見て満足してた。
そんな大バカなワタシをいつも叱咤してくれてた人を失って、
初めて自分の愚かさと傲慢さに気づきました。
正直、ものすごい衝撃が身体中に溜まってます。
きっと時間が癒してくれると思ってます。
誰にも頼らずに自分で自分を癒します。
この蒼空、雲、山、今のワタシを取り巻く環境が優しく包んでくれているのを感じています。
本当の意味での「再生」、それが今日です。