伊那の通町っていう商店街の中に、紙庄さんという紙屋さんがありました。
紫色の紙が欲しかったんで、お邪魔してみると。。。
昔の呉服屋さんみたいな造りのお店。。。
「たたき」っていうのかな?一段上がったところに畳が敷いてあって、、、
そこで商売するって感じのノスタルジーが漂うお店。。。
以前、歌舞伎で使う雪駄を買いに行ったお店と同じ匂い。。。
まずはケント紙を物色。
「ん~~~?!?!?!」
衝撃が走る~~~っ。
アンティークな木製の引き出しに入ってるんだけど、
包んであるビニールがかなりの老体。
でもって、埃?いや汚れ?ともかく手が汚れる。
お店のオバチャンが「自分で好きなのを選んで出して。」と言われたけど、
それって、オバチャンの手が汚れるのを防ぐため?
まぁ、いいけど、すごくざっくばらんなお店だわ。
紫を2枚と赤を1枚取り出して。。。
「ん~~~?!?!?!?」
赤が、、、シワシワ。。。使い物、いや売り物にならないでしょうと思わず苦笑してると、
「それ何回も出してしまってしてるからシワになっちゃってるんだよ。」とオバチャン、嬉しそうに笑ってる。。。
いいな、こういう緩い感じ。。。
東急ハンズや世界堂じゃ絶対にありえん!
「赤はいいや、これダメだわ」
「そうだよね。ダメだわ。」
ってオバチャン、いい感じ。
このお店は上質の和紙を扱ってるそうなので、
「和紙、見せてもらえます?」と尋ねると、これまたとても嬉しそうに出してくれました。
まるで反物をダァァァっと広げるかのように、色とりどりの和紙を見せてもらうと。。。
素晴らしい赤が!鮮やかで深い色合い、一目ぼれしました、ポッ。。。
紫は無いかと見てみると、あったけど、またシワ。。。
「これ安くしてあげるから、いいトコだけ使ったら?」というオバチャンのお言葉に甘えて購入。
さて、家に帰って切ってみると。。。
最初は心もとなくて、恐る恐る切ってましたが、
慣れると実に切りやすい。
ナイフがすぅぅっっと入っていきます。かなりの快感。。。
でも、柔らかいんで、あまり細かくは切れません、攣れてしまいます。
こちらが完成品
周りを切るときに、ちょっと遊んでみました。
ほぉぉ~~って自分で感心。
周りにニュアンスをつけるのもいいかも。。。
艶っぽく仕上がりました。
さすが和紙!