NHK 食の防衛戦シリーズ 第1回主食コメ


を見ました(年末くらいの録画)。

現状とても危機的で、担い手は減る一途で農林水産省は将来基幹的農業従事者は120万人から30万人ほどになると考えてるらしい。やる気だけではどうにもならず、コロナ禍を経たことなども重なりコメ価格の停滞で赤字が続き破産や離農せざるを得ない人もいるという。


農林水産省としては、安全保障上の対応として規模拡大による効率化(コスト削減)、海外の労働力の確保をあげているが前者は一人ひとりの負担が増えてますます就農がハードル高くなりそうだし、後者については日本はヨーロッパより賃金が安く魅力に劣るらしい。てかその先に輸出と言っていた!楽観的すぎるガーン


で、番組で出てきたスイスの事例が半端ないのだ!まずスイスも自給率がそもそも低く、日本と同様に主食(小麦)を保護したら余っちゃったり、貿易自由化に伴い市場原理導入で農家の収入が減り離農が増える。それでも今は自給率47%(日本は38%で45%を目指している)びっくり

そんなとき国民投票で「食料の安定供給に必要な範囲で農業を守る」すなわち農家の助成で、しかも収入の3分の1ほどと高額なのだ。食料安全保障の重要性について真剣に考えてる感じがする。さらにこれには定期的に現場チェックが入り、農地が持続可能な使用をされているか(悪影響のある農薬、除草剤を使用していないか等)までみられる。すごい。

そして農業専門学校は学費無料。先程の助成も65歳までで、若者に手厚く助成を行い世代交代を促進しているという。就農者の平均年齢は40代らしい。建設的すぎてやばい魂が抜ける


日本の事例はというと、自治体がコメを市場の1.5倍で買い取り、小中学校の給食に利用する取り組みが出ていた。自治体が農家を買い支えしたり、道の駅とか地域のネットワークで地産地消の%を上げる的な。そうして収入が安定してきて、就農を試みる人も出てきてるらしく。その人が、「(社会情勢とかある中で)全部誰かに頼んで食わしてもらうってのは違うのかな」と話していて、行動に移していてすごいと思ったびっくり


こういうのみるとすごくやりたくなるけど実際大変なことだから。でも出てきた農林水産省の人だったり、東大教授だったりが、なんかデータとかこうあるべきとかいう話ばっかりで、もっとそういう人が制度を変える方向に動いてくれたらいいのにともどかしかった。


日本てなんでこんな時代に食品ロスとか平気であるんだろ?バカなのかな?