認識ジャッキング | まほろばピエロ~島田大翼のブログ~

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オペラシアターこんにゃく座の歌役者・島田大翼のブログです。


私は毎朝のように自分と闘っている。

槇原敬之氏逮捕からそろそろ一年になる。「じゅん散歩」テーマ曲は「純風」になって半年が過ぎた。

斉藤和義氏のこの歌。初めて聞いた時から私の耳にはこのように聞こえている。

「ぜ」が小節の頭になるように聞こえる、ということ。しかし実際は違う。


Bメロ、というかサビかな。そこに辿り着くと脳が拍通りに認識するんだけど、Aメロからそのように認識出来た試しは無い。毎回必ず半拍ずれる。

無理矢理四拍子の指揮をしてみたりしてなんとか認識をはめようとするんだけど、どうしても無理らしい。

ただ、2番になると改めてずれはせず、正確に聞こえる。敗北。私は毎日のように敗北している。


ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「未来の破片」これのサビがこんな感じ。


「つないで」の「つ」がアウフタクト、弱起で始まる。

昔、妹の携帯電話の着メロがこの曲だったことがある。私の耳に聞こえてきたのはこんなメロディだった。


「妹はダサい曲を着メロにしているものだなあ」と思ったのだけれど、実際の曲を聞いてみるとまるで印象が違った。1拍ずれて認識してしまうだけで音楽ってこんなに変わるんだなあ、と面白く思った覚えがある。

歌として聞いてずれたことはない。知らない曲なのに弱起スタートで聞いてしまったから認識がずれただけのこと。


hideの「MISERY」シングルCD発売日に買ったんじゃないだろうか。中学校の頃だった。

はじめギターのブラッシングが半拍あるがそれを除いて記すとしたらこう。


上記のような拍通りに聞こえたことはほとんど無い、が、何年も前に一度だけある。何も考えずシャッフル再生された時になぜか突然こう聞こえた。きっかけはわからない。ただその一度きりで、その時以外はずっと以下のように聞こえている。


しばらくこの音形が繰り返されたのちにフレーズが変わるとき必ず半拍余って聞こえる。

こんな感じで「本来作曲されたのとずれて聞こえる」曲はたくさんある。と思う。


これとか代表的。iPhoneで鳴る時は必ず①の頭からなんだからそう認識して良さそうなものだけど未だにそうは聞こえず②のまま。きっと一生そう。


東京03のコントでこの着メロが使われていたことがあった。私は何の違和感も無くこれを聞けるけど、普段①で認識してる人はおかしくきこえるのかもしれない。でもきっと正しいのは①。

明日もまた。自分との闘い。純風との闘い。斉藤和義との闘い。