2018年7月号の

作業療法ジャーナルは

発達障害の特集号です。

こちらの本から、

各専門職の方が書かれた内容をまとめて

ご紹介します。

 

総論「発達障害とは」

 

よこはま発達クリニック 内山登紀夫院長 著

 

5.発達障害の診断と評価

 

発達障害は

発達期から障害特性が明らかになるため

時間をかけて詳細に発達歴、現病歴を聴取することが大切。

保護者からも情報を集め、

長所、短所をふくめて全体像を把握するように努める。

 

6.発達障害の診断

 

①自閉症スペクトラム

(以下、ASD 各障害の説明については省略)

(1)社会性の障害

幼児期には、人より物への興味の強さがみられる

(2)社会的コミュニケーションの障害

コミュニケーションの方法が独特で

言葉の意味を理解せずに使用してしまうことがある

(3)社会的イマジネーションの障害

見通しを持つこと、目に見えない物の共有は苦手なことが多い

(4)感覚の特異性

全ての感覚が鋭敏であったり鈍感な場合がある

 

②ADHD

不注意、多動、衝動性が児童期から、

2つ以上の場面で継続して存在し、

発達や社会適応に不利益が生じることで診断される。

 

③限局性学習障害

一般に学習障害と呼ばれる障害。

アメリカで1960年代に提出された概念に始まる。

 

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続く

 

次回は、認知特性、治療の概要、早期支援の課題について

まとめます。