今から30年前に放送された『おもいっきり探偵団覇悪怒組』のボードゲーム「魔天郎からの挑戦状」
『おもいっきり探偵団覇悪怒組』は世を騒がせている怪盗魔天郎(声:秋野太作)を捕まえようとする小学生たちが魔天郎や担任の落合先生(秋野太作)=魔天郎?、周囲の人たちとのやり取りを通して成長していく過程を描いた特撮番組。
 
80年代半ば、『キン肉マン』、『スーパーマリオ』、『ガンダム』、『ゲゲゲの鬼太郎』、『うちのタマしりませんか?』といった当時の人気番組やキャラクターをバンダイがB5サイズの箱に収納したボードゲームをパーティジョイシリーズとして発売。90年代初期まで発売されそのタイトルは約130種あまり。『魔天郎からの挑戦状』はその中の1つになります。
 



ゲーム自体は2~5人用で、1人は魔天郎に残りの人たちは覇悪怒組メンバーになり、ルーレットを使い駒を移動させ、魔天郎は街中の秘宝チップを全て取り、隠れ家に運び込み、覇悪怒組メンバーは魔天郎カードからの情報絵を得てその隠れ家を探し出して本物の秘宝を手に入れる内容になっています。
 
隠れ家に着いた順から1位、2位・・・が決まり、本物の秘宝を持っていた人が勝者、もし本物が無ければ、1着の人は秘宝チップを2枚、2位の人以下は1枚引いていき、本物の秘宝が出た人が勝者となります。
パーティジョイシリーズはただ単なるすごろくと違うという特色があり、このゲームも1位になったからといって勝者というわけではありません。




 
この時代、ボードゲームって結構あったんですが、最近目立ったヒット作って聞かないですね。一人でボードゲームやってても仕方ないし、ゲーム自体やらなくなってしまったというのもありますが・・・
 
製作者の野村氏曰く
 
「ボードゲーム屋としては、そもそもファミコンに負けるっていうのは分かっていました。80年代半ば頃には、すでにボードゲームは時代遅れだったんです。そんな中でコンスタントにシリーズとして発売していたのはバンダイくらいで、ほかのメーカーはそんなに力を入れているわけではない。やっぱり紙ものってそんなに高級感もないし、いざとなったら自分でも作れるだろう、みたいな意識があったのか、バンダイ社内でもそんなに評価はされてなかったですね。むしろ、ファミコンにいつまで対抗できるかという勝負なところはありました。ただ、バンダイの歴代担当者にどれだけ情熱があったかはわかりませんが、我々は1本1本に誇りを持って作っていました」
「ファミコンなんかのデジタルなゲームに押されるボードゲームの火を絶やさない、なんて意識もありましたけど、独りよがりですよね。実際、世の中にボードゲーム待望の空気はありませんでした。作っている僕らはボードゲームが好きだし、子どもたちからも『パーティジョイクラブを作りました』というお便りをもらったこともあるくらい手ごたえはあったのですが、だんだんそういう子たちも卒業していって、ファミコンで育った子達と世代交代して『パーティジョイ』なんか知らない子たちが増えて、やがて消えていくんだろうなと、そういう意識の中であがいてました」
 
http://news.livedoor.com/article/detail/7187592/
 
なお、この『おもいっきり探偵団覇悪怒組』、来月から東映チャンネルで放送スタートです。