太陽にほえろ! 562話「ブルース刑事登場!」

日テレプラスで放送中の『太陽にほえろ!』についにブルース刑事登場です。


七曲署の事務員の通称ナーコこと松原直子(友直子)が母の介護の為に退職し、寂しくなった捜査課に
新しい刑事が入ることになった。初めての後輩ということで楽しみにしているラガー(渡辺徹)

そんな朝、矢追公園で平さん(多々良純)という浮浪者のがやくざ風の男たちによって殴り殺された。


現場に向かったドック(神田正輝)とボギー(世良公則)はその遺体のそばにいた男に近づくが、いきなり殴りかかってきたため、警察と身分を明かし取り押さえた。そのそばにいた男こそ捜査課に配属が決まった新人澤村誠(又野誠治)だった。


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通称ブルース刑事こと澤村はロッキー山脈で殉職したロッキー(木之元亮)のような優秀な刑事を多く育てたいという思いから警察学校へ転任した長さん(下川辰平)の教え子。

使用する拳銃はマグナム44口径でこんな拳銃に撃たれたんじゃ、犯人を逮捕ではなく五体ばらばらにしてしまう気がするが、まぁあくまでフィクションですから。
若手の新人刑事にしては珍しく学生結婚しているという設定もあります。
 

 

『太陽にほえろ!』も放送開始から11年。裏番組の『3年B組金八先生』に追い上げられピンチに陥ることもありましたが、あちらのたのきんのような神田正輝や渡辺徹、三田村邦彦といった若者ウケするようなアイドルっぽい俳優(まぁ渡辺徹はアイドルでもあったが)を起用し、危機を脱した後くらいですね。


良く言えば明るく、悪くいえば軽いというか、年配の視聴者にはついていけねぇみたいな感じにこの番組がなってた時期。

そこにこの松田優作みたいな風貌で、筋肉ムキムキ、怒ってるんだかふてくされてんだかわかんないような感じでいつもムッツリと口も大してきかずに、ただバリバリにアクションこなす男・・・・。たのきんとか渡辺徹といったチョイお調子者が人気の頃にこのキャラはなぁ・・・・って感じなんですよ。


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演じた又野誠治氏は松田優作と同郷で、憧れも強く、モノマネもデビュー前からしていたこともあり、かつてのジーパンのような刑事を登場させて番組のファンを増やそうって感じだったのでしょうが、残念ながらそうはいかなかったようです。

新人の俳優を起用し、その刑事の成長に合わせて役者として成長していくのがこの番組のお決まりで、松田優作、勝野洋、渡辺徹といった役者を輩出するも、ちょっとこの人はツイてなかったという気がします。

ブルース自体、徐々に七曲署の面々に馴染んでいき、ラスト近くでは神田正輝演じるドックと冗談を言い合ったりして面白くなってきますが、もうその頃には番組の終了は決定していたという(涙)


又野誠治氏はその後『ベイシティ刑事』等で悪役として活躍しますが、テレビや映画というよりむしろ世良公則の『クライムハンター』シリーズや自身が主演をつとめた『デカ玉金助三郎』シリーズのようなVシネマの世界で活躍。

残念ながら2004年自殺という形でこの世を去ります。

『太陽にほえろ!』のブルースが自殺!と新聞記事に出てましたが、私の周りはみんな「又野誠治?知らな~い」lって感じでしたけど、デビュー時から見てきただけにショックでしたよ。