『探偵物語』
今、あの男が、待ち望んでいたあの男が探偵となって帰ってきた。
その男の名は『松田優作』
この秋キミは、したたかなイメージをもって跳ぶこの男に激しい刺激を受ける。
『探偵物語』
それは時代を先取りした者達への奔放なメッセージである。
『探偵物語』
もう、これしかない


↑番組第1話の予告編から

この第1話は、松田優作とよく組んでいた脚本家の丸山昇一が担当。丸山氏はこの1話の脚本を5回も書き直すことになったのだとか。

と、言うわけで、東映チャンネルで、故・松田優作主演の『探偵物語』が放送されます。間違っても薬師丸ひろ子の探偵物語ではありません。


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原案はハードボイルド評論家である小鷹信光氏。小鷹氏による小説も発売されており、テレビシリーズとは違いハードボイルド色強いもの作風ですが、テレビシリーズは優作演じる工藤ちゃん言うところの「肩の凝らないソフトアクションにテーマを置いた」つくりになってます。


私がこの作品を初めて見たのは、優作が亡くなった時に、追悼という形で夕方再放送されていた時です。

『大都会PartⅢ』の後番組で、ハードボイルド作品が放送されていた時間帯では異色作で、放送当時の視聴率は当初20%台で推移していたが、中盤以降は10%台前半にまで落ちこんでいたという。(『探偵物語』の後番組は渡瀬恒彦主演のハードボイルド作『大激闘!マッドポリス80』)

ただ、再放送が新規のファンを増やし、バラエティ番組でパロディー化され知名度が一気にアップしました。

 
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予告編も松田優作自ら担当し、舞台裏が語られるといったこれまでにない予告編になっていて、後の『プロハンター』、『あぶない刑事』でもこの路線を踏襲してますね。