皆様、お元気ですか?

私は、女の子子育て応援団男の子こんの孝子です。



 今から3年前、南大井に住む子育て中のママより「小児細菌性髄膜炎の予防ワクチンについて」のご相談を受けました。

当時、私も4歳の娘を子育て中でしたが、幸い心配をするようなこともなく、この病気については、殆ど知る由のない状態でした。



 しかし、ご相談を頂いたことをきっかけに、予防ワクチンについて調査研究をしました。

日本では、2007年に小児細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチンの承認、導入され任意接種が可能となりました。

しかし、当時、ワクチンを取り扱う医療機関は少なく、まだまだ接種できる環境は整っていない状態でした。

また、生後2カ月~1歳までの間に4回の接種が望ましいとされ、1回の接種費用は7,000~8,000円、合計4回で28,000~32,000円と非常に高額な接種費用で、家庭の経済的負担が大きく、接種したくても断念せざるを得ない状況でした。



 そこで、何とか、区内全ての子ども達に接種できる環境を作りたいと思い、平成20年、第2回定例本会議の一般質問において、乳幼児に発症しやすい小児細菌性髄膜炎の予防について取り上げ、ヒブワクチンの接種費用に対する助成制度を提案し要望しました。

しかし区は、あまり前向きではなく、どちらかと言えば消極的でした。

任意接種は、区の財源を確保しなければなりません。

ならばと思い、東京都の医療包括補助金を活用できるよう、伊藤こういち都議会議員と連携し取組みました。

その結果、翌21年度、品川区は23区のどこよりも早くヒブワクチン接種費用助成を実施することとなり、スピーディーな区の対応に感謝!感謝でした。



 その後、この助成制度事業は、全国の自治体に広がり今年で3年目となりますが、昨年、厚労省の調査によれば、平成23年に0~4歳の髄膜炎発症率は、3年前と比べて半減したことが分かり、先日、「公費助成によるワクチン普及の成果ではないか…?」との報道がされるなど、改めて予防の重要性を強く実感しました。



 さて今回、ヒブワクチンを含む3ワクチン(ヒブ・小児用肺炎球菌・子宮頸がん)が、いよいよ任意接種から定期接種化への動きとなってきました。

日本は、予防可能な病気への対応が遅れる“ワクチン後進国”との指摘があります。


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 病気への治療、医療体制が重要なのは言うまでもありませんが、しかし、その前に予防することにより結果、確実に子どもの生命を守ることができ、医療費の抑制にも繋がり、乳幼児医療費無料化に伴う自治体の負担も軽減できます。

そうした事を踏まえ、この他、水ぼうそう・おたふく・B型肝炎・高齢者用肺炎球菌の4ワクチンについても、定期接種化を目指し取組み続けて参ります。



こんの孝子