『Fateful Flight:運命のフライト』
マコトは、アイとの出会いから帰宅すると、手にしたSkypeのIDを見つめた。
彼は、これまでの自分の生活に変化をもたらす決意を固め、翌日、携帯ショップへと足を運んだ。
店内に並ぶ最新のデバイスの中から、マコトは一台のiPadを選び、インターネット回線の申し込みも済ませた。
アイとの連絡がスムーズにできるように、という一心だった。
仕事が終わる時間が、これほど待ち遠しいと感じたのは、マコトにとって初めてのことだった。
以前は、誰もいない自宅に帰ると、ただテレビを点けて過ごすだけの孤独な夜が続いていた。
しかし今、マコトの心は期待で満ちていた。
アイとの会話を楽しみにしていたのだ。
家に帰ると、マコトは早速iPadをセットアップし、Skypeをインストールした。
画面に表示されるアイコンをタップするとアイの笑顔が映し出されることを想像して、心が躍った。
マコトは、アイとの新たなデジタルの出会いに胸を膨らませながら、彼女に最初のメッセージを送る準備をした。
「こんばんは、アイさん。今日はiPadを新しく手に入れました。これで、どこにいてもお話ができますね。」
マコトの新しい章が、こうして静かに始まった。デジタルの世界が、二人の距離を縮め、これからの日々を彩ることになるのだった。彼らの運命の糸は、ますます強く結ばれていくのである。
つづく・・・・・・・・・・・