初任給が上がることは良いことだ。
俺の初任給は市中病院スタートだったので30万くらいだったかな。
大学だと20万とかだから、市中病院は人気が出る。
今は大学でも初任給30万で市中病院はもっと良い。
昔に比べて若手医師の給料も上がっている。
と思いきや、そこには落とし穴がある。
後期研修(今は専攻医という)で大学入局を選択すると基本給は下がってしまうのだ。
俺も入局したときは20万に減ってしまった。
ただバイトにいけるので月給60万くらいにはなる。
そこから学年とともに上がっていく。感覚的には一学年100万ほど年収が上がる。
大学からもらえる給料は有給助手になると月給40万。これは昇給する。
大体4-5年目くらいで有給になれる。
その間、市中病院に行くとそれ以上の給料になる。
しかし医局の調整で市中病院勤務時はバイト減らされるとかで、上の学年を抜かないように調整されていた。
専門医を取ってある程度手術も一人で出来るようになると、今度は給料に不満を持つことになる。
俺はこれだけ稼いでいるのに、もらってる給料は収益の1/10だと。
他所の科のあいつは全く稼いでないくせに学年が一緒だというだけで同じ給料。
インセンティブつけろよ!
今、おれはそのステージだ。
と特殊環境の話は置いておいてw
世の中では何でも文句を言う愚民がいるようで、初任給が上がっていることにも貧乏おじさんは文句たらたら。
自分たちが恵まれない理由を探し出すことだけには全力だw
ただ企業もタダでは初任給を上げていない。そんな体力のある企業はほんの一握りだ。
固定残業制や退職金積立の先渡しとかね。
でも俺は若い頃に使えるお金があったほうが絶対良いと思うんだ。
海外旅行行くも良し、資格や習い事で自分に投資するも良し、女に貢ぐのも良し。おじさんになってからじゃ意味がないことを若いうちにしておくのは人生を豊かにする。
株式投資だって若いうちからやっておいた方が断然お得だ。毎月3万ずつS&P500(平均利率9%)に投資するだけで30年後には5400万だ。(投資金額は計1080万)50代前半でFIREできますよ。
初任給が上がるだけでこんなに希望が広がるのだ。
ところが恵まれない愚民とマスゴミは、言われたことしかしないZ世代! 電話も取れない! やる気が無い! すぐ退職代行頼む!などと叫ぶ。
いつの時代も若者はそんな風に言われてましたよ? 俺らのときも勿論言われてました。
それにZ世代全員がそんな感じなの? そんなわけないよね。
ちょっと前まで大学生だった人間に厳しすぎやしないかい?
とはいえ若手時代を過ぎると、実力で勝負しなくてはならなくなります。
俺ら外科系の実力は、手術の腕と集患力。
技術開発系も、技術とかスピードとか、予算と納期守って高品質の商品を作る力。
営業系は、契約の数字。
全ては経済活動なので金銭換算できます。
手術だってこの手術はいくらいくらって決まってるからね。
何気ない外来診療だって、この処置はいくらとか決まってるから。
患者がギリギリ怒らない程度の金額で収めるってのが大事だったりする。
一回の診療で取り過ぎるのは良くない。できれば、検査を分散化して毎回同じくらいの金額を取るのがベスト。
クソみてえな金額しか取れないどうでも良い奴は、毎回谷間見せてくれるセーター着て来るとか何らかの見返りがない限りは開業医さんへどうぞだ。
カネ払わないクレーマーなんか出禁ですよ。薬出さなくて処置だけで治すと会計通らずに帰る奴いるから、俺は必ず薬を出すことにしているw
若手時代は「患者さんのために」安い方が良いんだ!って思ってた時代もあったけど、俺らのメシの種になるなら話は別だ。
ただし、いくら稼いでも病院が全く(金銭で)評価してくれない場合は、どうでも良くなるね。目標という名のノルマ達成したら残りの日々は極端な話、全部休診でも良い。