なんとなく分かるけど理解できない逆イールド。
短期金利が長期金利を上回る状態のことだ。
まず前提が分からない。
普通短期国債と言えば1年以下の国債のことだ。
しかしアメリカで逆イールドカーブで一般に比較されるのは10年債と2年債の比較だ。
ここでまず???だ。
次にこのグラフ。
そもそも短期国債であるならば、こんな右の方まで逆イールドカーブがあるのっておかしくない?
それともこのグラフで意味するのはやはり長期国債の利回りなのか。
意味が分からないよね。
それとも横軸が違うのかもしれない。
ということで、一旦考えることを放棄する。
根本的に俺の考え方が間違っているのかもしれない。誰か教えてくれw
で、日本の短期金利は日銀の政策金利のことだ。
直接コントロールできる金利。
長期金利は国債買い入れで間接的にコントロールできるけど、限界はある。市場の力の方が強い。
短期金利が長期金利を上回っている状態とはどんな状態だろう。
世の中が不安定で、カネを貸しても返してくれない人がいっぱいいる状態。
その分を予想して補填しないといけないので、金利は高くなる。
これがまずひとつ。
もうひとつがインフレ時。世の中に流通しているお金の総量を減らしたいとき。カネがどういう風に流通しているかというと、造幣局→日銀→市中銀行→借りる人という流れだ。
金利が上がれば人はあまりカネを借りたくなくなる。
そうすると一番上流でカネを刷る必要がなくなるので、出回るカネの総量は少なくなる。
当然デフレ方向に傾く。
これをQT(量的引き締め)という。
日銀が市中銀行にカネを貸す場合短期国債を使うのだが、その金利を上げることでインフレ退治とするのだ。
この金利は中央銀行の意向で決まるので、市場原理はあまり働かない。
ん?
ということは逆イールドってのは、中央銀行が作っているのか?
また???だ。
とにかくQTとかで短期金利が上がる一方、市場は「今の金利のままでずっと行くはずがない。いずれ利下げするだろう」と織り込む。
だから長期金利は上がらない。長期国債の価値は下がらないのだ。だって利下げしたら将来発売される長期国債の利率は下がるに違いないから。
それでこういったカーブとなる。
そして逆イールドは景気後退(リセッション)の前兆と言われている。
だから日銀は景気後退にならないようイールドカーブコントロールをしてきたわけだ。
だがしかし!
逆イールドになっても景気後退となっていないケースがある。
そう、それが現在のアメリカだ。
2022年7月からずっと逆イールド状態なのだ。
もうそろそろ2年。
一体いつになったらアメリカの景気後退くるの?
いや、明日くるのかもしれない。
このグラフは2023.1月までしかないけれど、現在のアメリカの長期金利は4%台前半だ。
長期金利と株価はトレードオフの関係なので、長期金利が下がったほうが俺は嬉しい。
ほんのちょっとの長期金利の変動で株価は大きく動くんだよねー。
ということで、日銀も現在のアメリカ見て「逆イールド来ても大丈夫なんだ!」と思ったのかもしれない。
というのは素人考えですよねー。
果たして7月の利上げはあるのか!?