阪神大震災から17年 | 雑記帳

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このブログでは
猫のこととか、僕のドジな毎日とか、楽しいことだけ書こうと思ってるのですが
やっぱり、この日については色々考えてしまいます。

阪神大震災より17年です。
僕が山形から京都に出てきたのが震災の年の春。

震災のあった時間は、美大浪人中で
早朝の電車で山形から仙台の予備校に行くところ。
まさしく電車に飛び乗った時間です。
僕が電車に乗ってるあいだ、神戸の皆さんは大変な被害にあってたわけです。

家に帰ってみたらテレビですさまじい光景が報道されていて
それでも、高校でたてで目前に受験がせまっていた僕は
なんだか他人事のようにテレビを見ていました。
京都の美大に合格した時も、余震も防災も、何も考えずに関西にやってきました。


震災は直接知らない僕ですが
神戸に住み、被災したヨメの実家や、色んな人から当時の話を聞くようになり
そして、うちの実家も東日本大震災の被害を受けたことも合わさって
17年たった今は、様々な思いがあふれています。


阪神大震災の被害にあったひとも
東日本の震災にあったひとも
僕は、全員即死だった。と思っています。

みんな苦しまなかった。


そう思っていかないと、残された遺族の人は苦しいだけです。


仏教では「定命」という考えがあります。
定命(じょうみょう)とは、その人がもって生まれた寿命のこと。
交通事故にあったとか、何かの災害で突然失った命も
それはその人に、はじめからもたらされていた命の長さであって
変えがたいものであるという意味です。

これは、
言葉どおりそのまま「神によって決められてるんだから仕方ない」という
救いがたい運命論だとは思いません。

むしろ残された人たちに対して、
亡くなった人に対してああすればよかった、こうすればよかったと
自分を責め続けないでね。
亡くなった人たちも、大丈夫だからね。

という
仏教による、生きている人へ前向きに生きるようにとの、優しさからの言葉だと思います。


日本の災害は大震災だけではありません。
阪神大震災のすぐあとにもオウムの事件もありました。
台風、津波、火事、事故、日々の交通事故や様々な事件。。


鎮魂と追悼の思いで一杯になります。