かいらく引退会見（全文）④

──グループアイドルの魅力はどんなものでしょうか。

団体競技だが、個人競技であるところ。これがグループアイドルの面白いところ。グループがTIFに出れば、それでいいかというとそうではない。個人としても結果を残さないと生きていくことができない。本来はグループとして勝っていれば、グループとしてのクオリティーは高いのだから、それでいいという考え方もできるが、決してそうではない。その厳しさが魅力であることは間違いない。あとは、同じ瞬間がないこと。必ずどの瞬間も違うということ。これは飽きがこない。   

　（どう楽しんだらいいかについて）2010年にAKBヲタクになってから、2019年現在のアイドル界は全く違ったものになった。頭を使わなくてもできてしまうパフォーマンスになりつつある。現場に通うヲタクはみんな感じていること。これがどうやって変化していくのか。次の5年、10年。しばらくはこの流れは止まらないと思うが、本来、アイドルは……。これは言うと問題になりそうだな……。アイドルは頭を使わないとできないエンターテイメント、本来は。そうでなくなっているのがどうも気持ち悪くて。グループアイドル、グループアイドルの発祥は秋元だから、そのグループアイドルがそうなってきていることに危機感を持っている人は結構いると思う。

　やっぱり、原点というかライブパフォーマンスがエンジンで物販・特典会のチェキ・握手はタイヤ、動輪であって欲しい。園児のお遊戯みたいなもん見せて、チェキでカネ稼ぎが出来さえすりゃいのかと。この点では消費税増税もいいかも分かりませんね。チェキ代が500円上がったら我に返るヲタクが続出しそう。（笑）コンカフェでいっくらタイヤ磨いたってね、ブリジストンかTOYOかなんて瞬時に分かんねぇよって。

地下のグループアイドルが地上のグループアイドルに追従する必要は全くなくて。やはり地下のグループアイドルは頭を使う面白いパフォーマンスであってほしい。秋元のこの流れは止まらないので、せめて地下のグループアイドルは決して変わってはいけないこと、大切にしなくてはいけないものを大切にしてほしい。

──（司会）時間も迫ってきました。

　おなか減ってきた。結構やってないですか。いま、時間どれっくらい？　1時間20分？　今日はとことん付き合おうと思ったんですけどね。おなか減ってきちゃった（会場笑）。

　いやあ、長い文章を読んで下さりありがとうございました。眠いでしょう、みなさんも。じゃあ、そろそろ帰りますか。

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　小玉が辞めたときも同じくらいの長さの文章を書いて結局上げなかったんで、今回は区切りとして上げさせていただきました。

かいらく引退会見（全文）③

──アイドルグループの好き嫌いの判断基準は。

誰か、どこだったかも特定出来ちゃうんですけど、グラドル横丁で出会った子で、「へー、グループアイドルもやっているんですね、対バン被ったら行きますね」なんていつものお愛想言って、そうしたら1ヶ月もしないうちにグループごとなくなって（笑）、即次のグループ入ってそこには対バンに行くことが出来て、その子が水着じゃなく衣装で歌って踊っているのが始めて見られて。曲も好きだったしヲタクも頑張っていて物販のシステムも分かりやすかった。その後、「対バン被んないなぁ」と思ってたらそのグループもいつのまにかなくなって（笑）今度は新規のサラのグループの初期メンバーになったんですね。             

そのグループのがお披露目ライブだと言うんで行ったんですが、何か違和感がある。曲数少ないのは分かるんですが2～3曲しかないのに内1曲がバラードは困る。「いやいや、盛り上げようにもどうしたらいいんだよ」ってなって残りの曲も何か肌に合わなくて結局その後1回も行ってない。

その子に何の罪もないですけど楽曲が合わないのは続かないですよ。…ってその子のtwitter見に行ったらそのグループ脱退してた（笑）ソロになるのなら行ってみようかな（笑）

──一番ブチ頃したいと思ったアイドルは。

　穏やかじゃありませんね。（右京さん風）

頃しはしませんけど、地下アイドルって多いところでほぼ毎日対バン、逆に1週間以上対バン空くグループの方が異常な世界な訳で。いやね、幾らでも自分の卒業をステージに立って、ステージの中央で、自分のファンに、自分の口で、自分の声で「私、○○は△月△日に卒業します！」って言えるわけですよね？

それなのに、運営ブログだか、運営ツイッターでのみペロっとテキスト配信して、それで「卒業ライブ盛り上げて下さい」ってのはどのツラ下げて言ってるんだと。

この瞬間冷や水ぶっ掛けられたように本当に「スッ」と冷めましたね。

どのくらい一瞬で引いたかというと、ツイッターにミュート機能があるの忘れて、アカウントいきなりブロックしたくらい。結局辞めずにいけしゃあしゃあと別のグループでやっているみたいですけどね。いまこの子を推している善良なヲタクに言ってやりたいですよね「この女はいつかまた必ず不義理をするぞ」ってね。

後はもう転がり落ちるだけで解散・解体が確定しているグループなのに異常に逃げ足の早い奴もいたなぁ。ある意味社会人としては正解ですけど、お前、残った未成年メンバーどうすんだよって。

で、結果解散して、この残っちゃったメンバーに後ろっ砂引っ掛けて、年少メンバーが路頭に迷っているのにテメェだけソロで生き残った奴もいたし。その後宇宙一つまらねぇSHOWROOM配信してたっけな。もうどうでもいいけど。 

それと、本当に仲が悪いか嫌われているんでしょうけど、同グループ他メンバーや対バンで合った他グループとの2ショット写メをほとんど上げず、自分のモアイ像みたいにデカイ顔の自撮りを誰も望んでないのに上げ続けるメンバーが在籍している。グループ内にソロ仕事の子がいて、他メンバーがイベント前日やOA日なのに一切告知しないってのも早晩なくなるグループでしょうね。嫉妬なんですかね？自分は何ひとつ努力してないのに。アイドルとしてというか、女性として、人間として義理を欠くような奴は畳の上で死ねないような人生送って欲しいとは思っています。

──その「転がり落ちていくのが確定しているグループ」を見抜く方法ってありますか？

そもそもTOヅラさせていただいていたRe:girlsがそうだったんですけど（爆）、本当にこちらがヲタクさせていただくのが申し訳ないくらいいい運営さんで、活動休止した後一緒に飲める機会があって当時のことも吐露できて、謝罪することも出来た素晴らしい運営さんだったんですけど、当時一つだけ難点がありまして。

平気で、土日土日と2週連続週末対バンしない期間があるグループだったんですよね。言い辛いですけど、2週連続週末ライブしないグループは地雷だと思って間違いないです。          

冷静に考えて下さい。一番の稼ぎ時なのに対バンがねぇ、推しに会えねぇ。これでヲタクにモチベーション維持しろってそれは続きませんよ。メンバー（あんたの推し）がテスト期間中なので…いやいや他のメンバーは？グループアイドルなんだから4人でも3人でもライブ出来るでしょって。

 あっ、あと新年を迎えたのに抱負的なものが一切なかったですね。夏フェスに出たいとかワンマンやりたいとかがなくて行かなくなってしましました。

当時の真実を運営さんから直接聞けましたが、解散が決まっているのはしょうがないとしても当時のリーダーが元旦～1月3日まで何もなく、4日にとてつもなくごく普通のツイートだったのはさすがに萎えました。

──ドルヲタを10年もやって、今、何を得たと思いますか。

「こんなものかな……」という感覚ですかね。それは後2年は（真衣ちゃんに）続けて欲しかったし、（ヲタクを）できると思ったし、トゥラブは常に横丁もTIFも内定済みで出られて、勝つのってそんなに難しいことじゃないなってこの3年は思っていたんですけど、大変なことです。勝利するというのは。この感覚を得たことは大きいかもしれないですね。

後は名古屋界隈始め、東京でも今でもお付き合いさせていただいているヲタクの皆さんと出会えたことですかね。これは何者にも替え難いご縁というか。これからも大事にしていきたい。

　10年前じゃ考えられないですよね。だって三重から出てきていただいて、アイドルのライブがないのに横浜スタジアムとか東京ドームでカープの試合見ているんですよ？やべ、借りたお金返さなきゃ。

──ヲタTを脱ぐことで群馬に恩返しをしたいという気持ちは。

特になんもないです、僕にとって。恩返しか。恩返しって何をすることなんですかね。僕は地元に残って就職することでしかそれはできないんじゃないかなと考えていたこともあって、Uターン就職した方がいいと思っていたこともあるんですね。

　自分は群馬での暮らしと東京での生活の長さが逆転したのでさすがにもう慣れましたが、群馬出身のアイドルや舞台女優はこれからも可能な限り応援して行きたいです。

　群馬に恩返し、うーん……。姪っ子に少しでもポケモングッズを買ってあげられるように頑張ります（会場笑）。

──かいらくがアイドルに求めたものとは？

プロの歌手やダンサーとしてメシを食っているわけではないので難しいんですが、下手でもいいんですがプロフェッショナル「らしさ」、欠片を見せて欲しいというのはあります。

歌はどれだけ上手くてもいいと思うんですが、ダンスは･･･もちろん振り付けとしてのダンスが全力で揃ってるとこちらも気持ちいいんですが、「こんなにジャンプできます」とか何のアピールですかそれ？そんなに飛びたかったら実業団の走り高跳びの選手にでもなれやってのはありますね。

歌が下手なのをごまかそうとして、ぴょんぴょんしてるだけなのはただの目障りですね。

後は当時初代某お祭り系を単純に凄いと思っていたことは、おそらく運営がルールで禁止していたんだと思うんですけど、どこのグループでも中間・期末テスト期が来れば、学生アイドルは「テスト勉強大変だ」とか「赤点なりそう」ってツイートする中一切学業に関するツイートがなかった。これは本当にプロフェッショナルに徹していたと思います。

私も鬼じゃないんでね「ミス○○キャンパス」のオーディション中です！って子が大学の勉強アピールは多分に分かるんですよ。どこの誰とは言いませんが「今から大学行ってきます」「ゼミの打ち合わせでライブ出られません」ってテメェの所属するグループの対バン告知より多いのは「そんなに大変ならアイドルやめろや。別にこっちは両立して欲しいなんて一言も言ってねぇよ」ってミス○○オーディション中じゃないただのライブアイドルグループ所属の奴には言ってやりたいですね。

陰キャの嫉妬云々の前に「私は学業がこんなに忙しいんです。だから歌やダンスが適当でも笑って許してくださいね」っていう免罪符をバラ撒いてるみたいで受け入れ難いですね。何お前伏線張って逃げてんだ、と。

──かいらくがアイドルに託したいものは。

もっと自信を持って下さい。あなたが想像している以上にヲタクは心の支えになっています。私の尊敬するヲタクが言いましたよ「お前、彼女に会いに毎週遠征するか？推しだから、遠征もするし会いに行くんだよ」と。

後は前出の桜井ひとみちゃんとか、絶対怖かったと思うんですけど去年関ヶ原予選を氏ぬ程頑張ったらしくて、もうこのときも対バンじゃなくて舞台見た帰りの電車の中で、他のヲタクと舞台の感想から夏フェスに話が飛んで「今年は関ヶ原は行かないな」って話してた私に「来て下さい！私たち頑張ったんですよ」って話しかけてきた異国のパルピタンテのもえたろちゃんのガッツとかはホントに買ってるし、応援したい。

このレベルまで来たらヲタクやっています。辞めてますの範疇を超えて来る。

対バンは行かないですけど、生誕祭とワンマンはただの傭兵としてお邪魔はさせていただきたいです。

かいらく引退会見（全文）②

──生涯現役とおっしゃっていましたが、地上に戻るという選択肢はなかったのでしょうか。

なかったです。理由は先ほど半分言いました。ただ、身体が動かなくなるまでと本当に思っていた。それは叶わず、有言不実行の男になってしまったが、その表現をしてこなかったら、ここまでできなかったかなという思いもある。だが、地上の48グループもガス抜き策なのか大箱の豆粒クソコンサートよりも今は間近で見られる舞台に出てきてくれる。なかやん（注：仲谷明香）だって当時は人気絶頂の高橋チームA所属で、それこそのべつまくなし、会社が休めるのかどうかも分からないのに、全公演全枠使って予約を投げ続けたってかすりすらもしなかったのに、舞台で2m先、目の前で演技しているんだもの。それは公演ではないけれどもなかやんのパフォーマンスに鳥肌立ちましたからね。

──アイドルに費やしてきた膨大な時間、これからそういう膨大な時間とどういう風に付き合いますか。

今はわからない。平日だが、クズなのでもう卒業翌日には舞台観劇はしていた。（笑）そのクズさは決して変わらない。舞台もたまに48グループをキャストに呼んでしまったばかりに、リクープするためだけのケツの穴に付いたティッシュみたいなクソ脚本もあるが、概ね感動して満足行くものの方が多い。

舞台観劇が中心でもっと競馬や野球、相撲を見させてくださいというのが正直なところです。

　――かいらくの生きざまで、アイドルに伝えられたこと、伝わっていたらうれしいことはあるか？

生きざまでというのはよくわからないが、生き方と考えるなら、アイドルよりも頑張ることはとてもできない。あくまでも秤はアイドル本人の中にある。自分なりに秤を使いながら、限界を見ながら、ちょっと超えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの日かこんな自分になっているんだという状態になって。少しずつの積み重ね、それでしか他のグループを超えていけないと思う。一気に高みに行こうとすると、今のグループの状態とギャップがありすぎて、続けられないと僕は考えているので、地道に進むしかない。進むだけではないですね。後退もしながら、ある時は後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。それは正解とは限らない。間違ったことを続けてしまうこともあるが、そうやって遠回りすることでしか、関ヶ原にすら出られない。そんな気がしている。自分なりに重ねてきたことが、今日のライブ後の真衣ちゃんの気持ちを見たときに、ひょっとしたらそんなところを見ていたのかなと。そうだとしたらうれしいし、そうでなくてもあれはうれしい。

よく分からないと思うんで、普段ロクに集客も出来ねぇのにTIF予選出てヲタクの財布疲弊させんなってことです。SHOWROOMとかCHEERZ予選とか愚の骨頂でしょ。そのカネでいつも会ってるヲタクと焼肉食いに行った方がいいよホント。

　――シンプルな質問です。ヲタクを終えたら、運営側になったり……

　あんまりシンプルじゃないですね（会場笑）。

何になるんだろうね。そもそも、エクスタシーと間違えられるかいらくってどうなのか？　元かいらくになるのかな。どうなんだろう？　元かいらくだけど、海洛ですから、書くときにどうするか。何になるか（しばらく考えて）運営は絶対に無理。これは絶対が付く。カネがない。本当に。カネがない、僕は。          

いやー無理。それくらいの判断能力は備えている。ただ、地上の世界というよりも地上と地下の壁がどうしても日本の場合は特殊な形で存在しているので、4/21をもって、そういうルールはどうなのか。今まではややこしかった。たとえば、極端な話、自分に子どもがいたとして、アイドルにはしたくないですよね。それは変な感じ。4/21をもって元かいらくになるので、バーレスク東京になるのか、グラビア、撮影会、コンカフェになるのかわからないが、そこには興味ある。

──さきほど引退を決めたのが推しの卒業という話がありましたけど、それ以前に引退を考えたことは。

引退というよりは「出禁になるのではないか」はいつもあった。ソフマップのDVD発売イベントは2枚特典にしないと2着目の水着が撮れないんで、2枚持っててもしょうがないんで、2枚目のDVDをアイドルに物販のとき渡したり、フェチフェス帰りで、そもそもフェチフェス帰りに現場回してんじゃねぇよって話なんですけど、女性の運営さんにパイスラ図鑑をプレゼントしたりしていたので、首になるときはその時（ヲタ卒）だろうと思っていたので、しょっちゅうあった。

──今回、引退を決意した理由とは。

トゥラブもとい新城真衣以外に行く気持ちはなかったというのは大きい。一昨年に拾っていただいて、本当にうれしかった。先ほどRe:ガールズの話をしたが、その後12月に推しが卒業している。（注:前出）あの時もヲタ卒をしてもおかしくなかったが、この後も、まだ新城真衣がいたので、自分なりに頑張ってこられた。

──各運営へのメッセージは。

単純に凄いと思うのは僕だって、野球・競馬・大相撲etcその他が見たくてちょくちょくライブに行かないのに、毎回アイドルに随行している。僕はお金がなくて出来なかったんですが、同い歳くらいの男性だったらゴルフが趣味でラウンド周りたいかもしれないのに、キ○ガイとゲェジばっかりのヲタクを毎日のように相手してる。

プロデュース面では、例えば夏フェス三冠の予選で「敵は○○グループだ、蹴落とさなければ出られない」という思考のグループは長続きしないでしょうね。良く在宅は叩かれますけど、これだけインターネットが発達して、スマホで指1本で「俺は○○ちゃんの推しだ」って名乗れてしまう。それをライブ、リアルに歌って、踊っているものを見せて、エンターテイメントを見せてカネを取っているということは意識した方がいい。敵はいつも同じ対バンの出演者じゃなくて、それこそ生のモノ、野球・サッカー観戦、競馬、それこそ演芸ホールの落語だって相手と思っているところしか生き残っていけなくなるんじゃないかとは思います。

──ツイッターで「もう限界」「もう無理」とか発信されなくなりましたが、心情が表れているんでしょうか。

たまたまやり始めたことなんですけど、悪目立ちしてるクソゴミ以下のヲタクいるじゃないですか？馬鹿って大声なんですよね、すぐにツイッターアカウントも特定出来る。

普通のヲタクはアイドルと繋がるために裏垢つくると思うんですけど、僕は裏垢でそのバカどもをリスト化して定期的に見るようにしたんです。とにかく、クソヲタクごときで自分が不快になりたくないのでその現場、そのグループが出る対バンには絶対に行かない。

そうすると面白いように、3～4ヶ月も経たないうちにそのバカの推しが辞めるか、グループごとなくなる（笑）。それでもこういうのはヲタク辞めないんだよね。次の獲物（標的）をすぐに見つけてくる→その子が辞めるの繰り返し。こんなのも相手にしなきゃならないんだからつくづくアイドル大変ですね。どこかの運営さんがこのリスト買ってくれないですかね。リスクマネジメントにはなると思うんですが（笑）

──その他ヲタクに対して一言。

これは親に感謝ですけど、最前管理が居ようと居まいと背が高いので大体ライブも推しも見れる（笑）

ただ唯一許せないのがいるとすればリュック？カバン背負いながらライブ見てる奴。ライブハウスでの盗難も相次いでいますけれども、財布と携帯電話だけ身に付けて、鞄は放れ。テメェの夜逃げでもして来たんか？というバカでかいリュックがないだけで後一歩前で見られるんだよ、その凶器と見紛うリュック背負って物販列並ぶのかよと。お前が思っている以上に邪魔だぞと。

いやもう、これだけ守ってくれればリフトもモッシュも好きにやって下さい。

それと鳥類が一番最初に動いたものを親と思うっていうのがありますけど、一番最初に見た地下アイドルがカバガだったんで。これは本当に、カバガで良かったと思います。

ここのルールが絶対ではないですが、MIX、振りコピ、物販、ヲタクに必要なことを学ばせていただいた。ライブ後の飲み会も楽しかったし、本当に元カバガヲタクには尊敬しかない。

──引退を決めてからアイドルを見る目に感覚の変化というのはありましたか。

本当に真衣ちゃんでヲタク辞めようとしていたから、ここ2年くらいは対バンでもトゥラブの出番5分前に入って、ライブ終わって真衣ちゃんとチェキ1枚撮って帰っちゃうということを繰り返していた。新しい現場を拡げたいという欲自体が欠落していたし、推しの卒業が決まって心が死んでいたのを差し引いたとしても、トゥラブの前後グループを見たところで「おっ！これは」と思うようなグループは全くなかった。

ただ、ひょんなことから大宮アイドールさんのワンマンに招待いただくような格好になって「今日候補生から研究生になりました」ってアナウンス流れて桜井ひとみちゃんがセンターで歌って踊ってるのを見て久々に本物を見たというか、こんなところに（失礼）まだ本格派のアイドルが残っていたんだとは思いましたね。