婚活が原因というわけでは
ありませんが
自分で料理をするようになってから
もう数年経ちます。
さいきんでは、
適当に作ることを覚えた。
けっきょく、胃袋に入ればいいので
余計なことを考えなければ
少なくとも
「なにか」は出来る。
食べられて、空腹を満たせれば
料理というものは「成功」です。
なにも一流シェフになろうってんじゃ
ないですからね。
ただ。
昔はこれが、出来なかった。
基本的に
100満点のテストで、
300点取れなければ、
納得できない性格でしたからね。
合格しなければ、生きている必要はない。
(まあ、極論すぎますが…。)
けっこう、理系の男性に多い思考回路でした。
なので、自分を責めて、
生きるのが苦しかった。
そんな私の、料理のコツは。
まず、
料理の目的を
「お皿を洗って片付けること」
に設定することです。
片付けることが目的。
後片付けのために、料理をする。
おかげで、料理が出来上がる頃には、
全て片付いているという、
よくわからない状態に(笑)。
それと、もうひとつ。
おいしく、
食べようと
思わない。
これは、大切なことです。
どうしても、作った料理は
出来立てを食べたくなる。
せっかく作るのだから、
美味しいほうがいいに決まっています。
しかし。
これをやると。
料理は、失敗の積み重ねになる。
最初からうまくいく人はいませんからね。
また、どんなに慣れてきても
やはり失敗というものはある。
そして。
失敗は、苦しい。
生きている価値を、見失う。
世の中の男性が
(特に年配の方が)
料理をしない理由は、ここに有ります。
失敗が、許せないのです。
そりゃ、そうです。
自然界において
「失敗」=「死」
ですからね。
ですから。
「おいしく食べようと思わない」。
これを、常に唱える。
まあ、これが出来るようになるまで
半世紀かかってしまいましたよ。
なお。
もうひとつ、大切なことがあります。
食事の時。
最初のひとくちを口に入れた瞬間に
「美味しい♪」
と、唱える。
ここまで出来る人、
あんまりいません。