高校生最後の恋は、例えるなら懐かない猫のような部活の後輩でした。


後輩ということは一つ前に書いた
一学年上の先輩は、会社の社長。
二学年上の先輩は、神さま。

その逆なので、
今では考えられないけど、当時の私は後輩に偉そうで、後輩は「ゆい先輩、代わります」などと私を立ててくれた。

そんな後輩たちがニコニコしながら話しかけてくる中、彼は常にポーカーフェイスでまったく寄ってこない。

ある日の部活中、ふと呼ばれた気がして振り向くと彼が見ていて
「ゆい先輩、片付け代わります。」
と、媚びるわけでもなくスッとやってくれることがある。


もう気になるって?

そうでしょ笑


高校生最後の県大会前日、
前を歩いている知らない下級生が
「明日、県大でしょ?◯◯部見に行く??」
「もうぉぉぉ、からかわないでよぉ」
とキャッキャ楽しそうに会話。

(ん?ウチの部???
ウチのモテそうな男子は…、あの人か、あの人かな???)


それを同期に話すと
「あぁ!アイツだと思うよ。前も女子が見に来てたし。」


(あ、彼モテるのか…。

……そっか。

…ん、あれ…?
あ、私、
彼が気になっているのか。)

と、その出来事により確信した。


だけど恋愛に奥手な私は、ただただこれまでと変わらず、そんな毎日を繰り返すだけ。

何もしない。



そして高校卒業を迎える。


後輩たちが卒業式後に「送る会」を開いてくれた。

後輩が作ったオードブルを振舞われ、
卒業アルバムに寄せ書きを書いてもらったり、楽しい時間が続き、

ふと、振り向くと彼とパチっと目があった。


(あ、めっちゃ目が合っちゃった…。)


彼は同じ2年の女子と一緒にいた。
その女子の口から「今、言えば?」っと。


(え!?)




そして彼が
「先輩、一緒に写真撮ってくれませんか?」


(え、えーーーーーーーーー!?

な なに 今のフリ。

これって。。。。)



もう、びっくりしすぎて
どんな顔してたか、


きっとヤバイ顔してただろうな。



そして、そんなことがあったにも関わらず何事もなく、その後会う事もなく、

今に至る。



はい、今ならわかります。

確実に両思いだし、私が頑張れば高校時代に恋愛したよね。


こらーーーー!!
高校生の私、何やってる!!
頑張れよ!


あーーーー戻って彼と恋したい(涙)



でもムリよ!!!
悲しいけど、それが現実。

だから、今、目の前にある恋をみんな頑張るように!!!



そう思い、
現在の私はたった今、気になってる人に電話したよ。


でも、どうやらフられたようです…。