リョウジとのデート代は
ほとんど彼が払ってくれていた
年上で肉体労働の彼の方が収入は上だったが
そんなことは一切気にせず
惜しみなく払ってくれていた
一緒にいるだけで、とにかく楽しかった
声もリアクションも大きく、場を盛り上げるのが上手い
そして何より、歌が抜群に上手かった
ハスキーボイスで、まるでスティーブン・タイラーのような歌声
バンド好きの私は、どんどん惹かれていった
しかし、リョウジには結婚願望がなかった
あれだけ結婚を急いでいたはずの私が
「そのうち変わるかもしれない」と
思ってしまうほどに
ハマっていた
その理由のひとつが
彼との関係だった
それまでの私にとって
セックスとは
“求められることで満足するもの”だった
しかしリョウジは、違った
私に“女としての悦び”を教えてくれた
セクシーな男No.1の
忘れもしない、数回目のデート
夜、人のいない場所で
車の中でキスをしていた
リョウジのキスは
喫煙者だと気づかない程
口臭も無く
分厚い唇で緩急があり
過去一上手かった
「後ろ、行く?」
そう言ったのは、私だった
後部座席に移動し、さらにキスを重ねる
おぉっと失礼☆(笑)
狭い車内ゆえに
私の手が
彼の下腹部の辺りをかすった
「……硬くなってる?」
そう躊躇いながら上目遣いで聞くと
彼は私の耳元で囁くように言った
「ん……6、7割くらいかな」
「こんなんじゃ、満足できないでしょ」
……!!
(随分大きかったけどな!?)
そして…
この男
なんてエロいことを言うんだッ!!
そのまま先に進んでもいい空気だったのに
リョウジは言った
「初めてが、こんな場所じゃダメでしょ」
……なんと!止められた?!
驚いた
今までの男性は
こういった
ハプニングによって着火した
だからこそ、この返しは想定外だった
そして次のデート
昼間から
なかなかそういう流れにならなかったため
しびれを切らした私は
自分で車を走らせ、ラブホテルに入った