コロナな日々197~叔父の葬儀で東京へ

 

●2024年3月12日(火)

 

夜、母から電話。東京の叔父(母の弟)が本日早朝に亡くなったとのこと。通夜は3/16(土)、告別式は3/17(日)。高齢の母が東京に行くのは無理なので、告別式は自分が行く。東京在住の弟には、通夜と告別式の両方行ってもらうことにする。

 

 

●2024年3月13日(水)

 

朝、東京に単身赴任している友人のAさんにショートメール(SMS)を送信。自分はAndroid端末なのだけれど、送信先もAndroidなら、既読マークが出てくる。しかし、AさんはiPhoneなので、既読マークが出てこず、読んだのかどうか不明。結局、返事はなく、東京で会うことはできなかった。

 

 

●2024年3月14日(木)

 

夜、母と伯母(母の姉)の分の弔電を送る。PCでNTT西日本のサイトに入り、文例を選び、体裁を整える。なお、弔電を送る時に必要な情報は、①葬儀会館の名称、住所、電話番号 ②喪主の氏名 ③送り主の氏名、住所 の3つ。到着日と午前or午後は指定できる(通夜までに到着させる必要あり)。14時までなら当日配達も可能。

 

なお、「押し花電報」「刺繍電報」「線香電報」など高価な電報もあるが、普通の紙カバーで良いだろう。これなら、カバーの価格は0円で、電報(紙)自体の料金のみとなる。電報自体の料金は、昔は文字数で換算されていたけれど、今は紙の枚数による。通常のお悔やみ文なら、本文と送り主の氏名、住所も含めて、1枚で収まる。電報1枚の料金は1,320円(税込)である。

 

 

●2024年3月15日(金)

 

昼、業務のため、外出。この時点では、まだ新幹線チケットを買っておらず、自由席で良いかと思っていた。その方が少し安いし、日曜朝6時の始発の新幹線なので、そんなに混んでもいないだろう。でも、自分は新幹線の車窓から流れゆく風景を見るのが好きなので、窓側の席を予約しておいた方がやっぱ良いか。そう思い、帰社する途中の14時過ぎにJR駅で、券売機にて予約を試みると、何とB席しか残っていないではないか。マジか?

 

新幹線の座席は、3列シートと2列シート。「A B C」「通路」「D E」という並びである。B席は、両側が座席で最も人気のない席。仕方がない。両側がごっついオジサンでないことを願うばかりである。

 

 

●2024年3月17日(日)

 

朝5時過ぎ、家を出る。妻と娘は当然、眠っている。外はまだ暗い。新大阪駅の新幹線ホームで、もしかすると自由席が空いているかもと、1~3号車を確認するも、甘かった。満員。早くも弁当を広げている人多し。しかし、日曜朝6時の始発新幹線が満員か。凄いな…。

 

6:00発 のぞみ200号 東京行。次の6:15発 のぞみ202号でも良かったか。

 

第五世代東海道・山陽新幹線「N700A」。東京まで連れて行ってくれ。

 

5号車3番B席に座る。窓側のA席には、すでに50歳前後の女性が座っていて、ずっとスマホを見ている。テーブルには「chat noir」と記された赤い紙袋。後で調べると、大阪府大東市に本店があり、門真や寝屋川などに計12店舗展開している洋菓子店「シャノワール」の紙袋だった。

 

通路側のC席には、京都から20代前半の女性が乗り込んできた。この人も、テーブルの上に紙袋をのせる。ファッションブランド「JILLSTUART(ジルスチュアート)」だった。若い子らしく、ずっとスマホをいじっていて、そのうちおもむろにコンビニのいなり寿司を食べ始める。若い子は見ているだけで、面白い。女の人って、割にいなり寿司が好きなんよね。

 

8:16に品川駅到着。8:25発の山手線外回り渋谷・新宿方面行に乗り換えれば良いのだけれど、高田馬場駅で、JRから西武新宿線への乗り継ぎ時間が3分しかないので、できれば1本早い山手線に乗りたい。新幹線ホームから走って、8:19に山手線ホームに到着。おおっ、ここはもう東京か。もの凄い違和感。何しろ2時間20分前まで、ずっと大阪にいたのに、今はもう東京のど真ん中にいるからである。予定より1本早い8:20発の山手線外回りに乗れた。

 

高田馬場駅で、西武新宿線に乗り換え。8:52発 新所沢行 急行に乗る。9:20に久米川駅で降り、バスに乗車し、東村山市の葬儀会館に到着。

 

控室で、すでに到着していた弟と合流。そのうち、亡くなった叔父の一人娘であるいとこのNちゃん(もう50歳ぐらいのおばさんだけれど、自分にとっては、いまだに「Nちゃん」である)と旦那さん、昨夜のお通夜にも出て、近くのホテルに宿泊していた伯父(母の兄)も到着。受付がなかったので、Nちゃんに自分と母の分の香典を渡し、伯父に母と伯母の分の花代をお渡しする。

 

告別式は、参列者の数が少ないこともあり、15分前倒しで開始。最初に会館のスタッフから、告別式が45分程度、続けて初七日を行い、15分程度で、合わせて約1時間。焼香を2回行うことになるとの説明がある。告別式、初七日とも終わり、参列者は一旦、退出。5分ほどロビーで待って、再度、会場に戻り、最後のお別れ。

 

久し振りに、冷たくなってしまった伯父と対面。小学6年まで、毎年お盆の時期は、四国の母の実家に行き、一週間ほど過ごしていた。その時、同じく帰省していた叔父にも世話になり、Nちゃんと遊んだ思い出がある。母は8人兄弟で、母は四女、叔父は四男の末っ子だった。母の兄弟姉妹は、4人は地元、母含む3人は大阪で、東京は叔父一人だった。四国から東京に出てきて、ずっと一人で頑張ってきたんだな。

 

最後にお棺に花を入れ、棺が閉じられる。ここでNちゃんからの挨拶があった。大阪では、というか自分の父の時は、火葬後の会食(「精進落とし」という)の時に喪主の自分が挨拶を行った。やはり大阪と東京では、葬儀のしきたりも異なっているようである。

 

霊柩車まで、お棺を担ぐ。これで何回目か。あと20年ほどすれば、今度は自分が担がれることになる。大阪だと霊柩車が出発するとき、茶碗を割るのだけれど、こちらでは割らなかった。出発時にクラクションも鳴らさない。

 

マイクロバスに乗り、府中市の多磨葬祭場/日華斎場に移動。途中、小平市を通る。小平市といえば、20代の頃にエッセイを読み尽くした椎名誠さんの住んでいた街(今でも住んでいるのか?)であり、この辺りがそうなのかとしばし感慨にふける。

 

斎場に到着。火葬場で焼香し、お棺を焼く。父の時は、喪主の自分がスイッチを押したのだけれど、こちらではそういうことはなかった。別室で待機。ラップに包まれたおにぎり1個が配られる。火葬は50分程度で終了。早い。自分が参列した葬儀の中では、おそらく最速だろう。普通、1~2時間程度かかると思うのだけど、東京だけに高性能の火葬炉なのか。

 

骨上げ。伯父とペアになり、お箸で叔父の骨を拾う。さっきまで肉体だった人が骨になっている。不思議だ。というか、これが死そのものなのか。人の一生とは、何なのか。本当に、一瞬の夢まぼろしなのかもしれない。骨壺には眼鏡も入れる。大阪では、骨壺に眼鏡は入れないはずだけれど、色々と違いがあるようだ。

 

葬儀会館に戻り、精進落としの会食。会食の前に、病気療養中の喪主(叔父の奥さん)のお兄さんが挨拶される。ビールなど飲み物が配られ、「献杯」と言って、杯を差し出した。こんなことは初めて。やはり東京と関西は違う。叔父の遺影と骨壺の横には、ビールのグラスが供えられた。これも初めて見る。

 

1時間ほど経ったところで、喪主のお兄さんが自分と弟のところにきて、「この辺りのしきたりで、「十分ごちそうになりましたので、お開きにしたいと思います」との挨拶を二人のうち、どちらかにやってもらいたい」という。長男の自分がやるしかないと思い、最後に挨拶する。開始から約5時間後にお開き。Nちゃんから「父が好きだった最中です」と、「川越菓匠 くらづくり本舗」のお菓子をいただく。

 

弟と会館を出る。バス停まで歩こうと思っていたら、弟がタクシー配車アプリ「GO」でタクを呼ぶ。この間、テレ東の「ガイアの夜明け」で観た。さすが出張の多い営業マンの弟。なかなかやるな。タクで西武池袋線の清瀬駅まで移動し、池袋でJR山手線に乗り換え。日暮里で弟と別れる。

 

東京駅で、お土産を買って、ラーメンか寿司食って、大阪に帰るとするか。まずは帰りの新幹線チケットを購入すべく東京駅構内のみどりの窓口に行くも、もの凄い行列。これではいつになったらチケットが買えるのか。無理。一旦、駅改札から出るしかないと思い、八重洲口から出ると、改札前の券売機が空いていて、すぐにチケットを購入できた。19:33発 のぞみ463号 新大阪行。新大阪着は22:00ジャスト。A席なので、窓側である。

 

よし、お土産を調達するか。まずは大丸東京店地階に行き、娘用にダロワイヨの「季節のマカロン 8個入」(税込2,160円)を購入。写真を撮った時は、すでに2個(フランポワーズとあまおう)が消えていた(笑)。

 

妻に頼まれているお土産は東京駅構内の「エキュート東京」でしか購入できないので、残りは帰りの新幹線に乗る前に買うしかない。まずは食事か。しかし、昼におにぎり1個、精進落としで鶏釜めしを全部食べてしまったので、お腹いっぱい。寿司を食べようと思っていたのだけれど、無理っぽい。ラーメンにするか。

 

八重洲口地下の「東京一番街」に下り、「東京ラーメンストリート」に向かう。途中には「すみっコぐらし」や「ちいかわ」、プリキュア、ウルトラマン、仮面ライダー、各テレビ局などのキャラクターショップが並んでいるのだけれど、どこも凄い人。何なんだこの人の多さは。人が多過ぎて、しかもキャリーケースを押している人が多く、歩きづらいほど。そのうちに汗が出てきた。人ごみの熱気に当てられてしまう。

 

東京ラーメンストリートに到着するも、つけ麺で有名な「六厘舎」をはじめ、どこも凄い行列。勘弁してくれ。これはもう八重洲側で買い物したり、食事したりするのは無理。4年前に一度行ったことのある丸の内側の「KITTE丸の内」地下1階「ラーメン激戦区 東京・丸の内」に移動する。

 

地下の自由通路を通り、丸の内側に来ると、人が少なくなり、ようやく人心地がつく。「ラーメン激戦区 東京・丸の内」はラーメン店5店舗で構成されているのだけれど、1店舗は改装中。前回訪問した日本一のつけ麺「松戸富田麺絆(まつどとみためんばん)」と煮干しスープの中華そば「かね田」は長い行列ができており、無理っぽい。行列のほぼない「東京スタイル みそらーめん ど・みそ」か「中華そば 福味」で迷った挙句、「ど・みそ」を選択。

 

店頭の券売機にて、「みそこってりらーめん(背油あり) ※チャーシュー・味玉なし」(税込950円)を現金にて購入。列に並ぶ。前は若い男性1名と若いカップル2組。少し待って、カウンターに着席し、割合すぐに着丼。たっぷりのモヤシとコーンが盛られ、インパクトのある見た目である。

 

レンゲでスープをすくってみる。背油たっぷりで、こってりではあるものの、味噌の風味が弱いというかコクがないというか。味が薄い気がする。出汁が足りないのか。麺はつけ麺の麺っぽく、やや太麺。食べごたえはあるものの、スープの絡みが悪く、すすりにくいので、細麺好きの自分の好みではない。ただ、大量にのっているシャキシャキしたもやしと一緒に食べると、それなりに美味しい。

 

3分の2以上食べ進めたところで、隣に座っている若いカップルの男性がテーブル上の容器に入っているものを振りかけているのを見て、味変用に山椒と一味唐辛子があることに気が付く。早速、どちらも振りかけてみると、味にパンチが効いて、旨い。最初から振りかければ良かったか。

 

「ど・みそ」を出て「ローソンKITTE丸の内店」で、帰りの新幹線で飲む「宝焼酎ハイボール コーラ割り 350ml缶 アルコール度数5度」(税込157円)を3本購入。東京駅へ向かい、丸の内口地下改札から東京駅構内に入る。

 

1階の「エキュート東京」で、妻に頼まれた「目黒地蔵通り 御門屋TOKYO」の「揚まんじゅう ミルクあん 10個」(税込1,500円)。撮影時には6個しか残っていなかった(笑)。

 

同じく「エキュート東京」で、妻に頼まれた「船橋屋こよみ」の「あんやき 黒蜜きなこ 6個入」(税込1,420円)。

 

次に「グランスタ東京 京葉ストリート」で、「コロンバン」の「東京駅焼きショコラ 12個入」(税込1,188円)。チョコ好きの娘の東京土産はこれ一択。しかし、東京駅構内は一部改装中で、メジャーな東京土産の「東京駅焼きショコラ」がなかなか見つけられなかった。人多過ぎ。

 

最後は、実家用(父のお供え用)の「東京たまご すいーとぽてたまご 8個入」(税込1,080円)。自分は「東京ばな奈」は正直食べ飽きており、「東京ごまたまご」シリーズを好んで買っている。

 

それにしても、どの土産店も弁当店も行列ができ、通路は人でごった返している。これまでも「東海道・山陽新幹線乗り換え口」付近は人が多かったけれど、「東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線乗り換え口」付近も、もの凄いことになっている。これだけの人が移動し、モノを買い、飲食しているのだ。これのどこが不景気なのか。日曜日夕方の東京駅で、わが国の好景気を確信した。

 

いつものように「東海道・山陽新幹線 南乗り換え口」より、新幹線改札に入る。今度はいつ東京に来ることができるのだろう。19:33発 のぞみ463号 新大阪行で、帰途に就く。

 

おおっ、車両は最新型の「N700S」である。もしかして初めてか。第六世代東海道・山陽新幹線「N700S」。大阪まで連れて帰ってくれ。

 

15号車なので、最後尾の写真を撮る。先頭車両は「N700A」と変わらないようだ。

 

「N700S」の最大の特長は、全ての座席に電源コンセントが設置されていることである。「N700A」は窓側のA席とE席にしかない。

 

テーブル裏の車内設備案内も、当該車両が黒ベタ塗り・白抜き文字になっていて、QRコードも記載されている。

 

車内案内表示器も明るくて、カラフル。

 

缶チューハイ3本飲んで、酔った状態で22:00ジャスト新大阪駅到着。日曜日に東京日帰り、叔父の葬儀、人でごった返している東京駅と、極めて特異な一日となった。