コロナな日々191~広島城と厳島神社と弥山

 

●2023年12月23日(土)~24日(日) 広島城と厳島神社と弥山(みせん)

 

恒例の年末ドライブ旅行。2020~2022年の3年連続で三重・鳥羽に宿泊し、鳥羽水族館(1年目は二見ヶ浦)→伊勢神宮という行程で少し飽きてきたため(その前は4年連続で和歌山・白浜)、今年は広島・宮島に行先を変更。宮島を訪れるのは、小学6年時の修学旅行で1回(宮島の旅館に宿泊)、娘が生まれる前に妻と1回で、今回が3度目である。

 

朝、クルマで出発。中国道は渋滞していない。神戸JCTにて山陽道に入る。コーヒーを飲んでいるせいか、トイレに行きたくなり、三木SA(兵庫県三木市)で休憩1回目。次の休憩は吉備SA(岡山市北区)を予定していたものの、今度は娘がトイレに行きたくなり、瀬戸PA(岡山市東区)で休憩2回目。福山SA(広島県福山市)で休憩3回目。

 

小谷(こだに)SA(広島県東広島市)で休憩4回目&車中ランチ。SA内にあるセブンにて、「ごまポン酢 豚しゃぶ鍋」(583円/1年前も新名神の土山SAで同商品を購入しており、540円だった。さらに2年前は505円(笑))、「ツナ&コーンサラダ」(213円)、「ドレッシング 焙煎ごま」(34円)を購入し、車内で食べる。

 

中国道・広島東ICから広島高速1号線を走り、広島市中心部へ。広島市街地は、道が混んでいる。クリスマスイブイブの土曜だからなのか、いつもそうなのかは不明。お城の南側にある広島市中央駐車場にクルマを停め、広島城へ。

 

広島城は、1590年(天正18年)に毛利輝元が築城し、江戸時代初頭に入城した福島正則が完成させた。「日本三大平城」の一つ(後の二つは名古屋城、岡山城)。1945年(昭和20年)の米軍による原子爆弾投下により、現存していた天守は倒壊し、櫓(やぐら)や城門も失われたため、天守や二の丸の櫓、門など、全て昭和~平成期に復元して建造されたものである。なお、「鯉城(りじょう)」ともいわれており、その名の由来は付近一帯が「己斐浦(こいのうら)」と呼ばれていたため、「己斐(こい)」が転じて「鯉(こい)」になったという。広島市が本拠地のプロ野球・広島東洋カープ(鯉)は、この鯉城にちなんで名づけられている。

 

二の丸の太鼓櫓と内堀。平成期に復元。

 

二の丸の表御門と平櫓。こちらも平成期に復元されたもの。

 

御門橋と表御門。復元とはいえ、なかなか立派な橋と門である。

 

内堀の鯉と鴨。どちらも数が多い。さすが鯉城ということか。

 

本丸より天守を望む。天守閣は1958年(昭和33年)に鉄筋コンクリートにて復元された。こちらも立派な天守である。

 

天守閣。入館料大人370円。内部の展示は、武具類だけでなく、江戸期の庶民の暮らしなどの展示もあり、見ごたえがあった。

 

天守最上階(第五層)より、南南西を望む。正面の高層ビルは中国・四国地方で最大規模のホテルであるリーガロイヤルホテル広島。

 

天守最上階より東を望む。正面に見える電波塔と建物は、広島県のラテ兼営民放基幹局(TBS系)の中国放送(RCC)本社。

 

天守から下り、帰途に就く。二の丸の表御門と平櫓。平櫓に入口があり、内部を見学できたのだけれど、この時すでに閉館時刻の17時が近づいていたため、見学できず。来年以降に再訪する機会があれば、ぜひ内部に入りたい。

 

二の丸の太鼓櫓。左側の建物はNTT上八丁堀ビル。

 

広島市中央駐車場を出て、本日の宿泊先であるグランドプリンスホテル広島へ。広島市内で食事はバイキング、温泉ありのホテルを検索して、見つけた。「プリンスホテル」なので、それなりのお値段のはずなのだけれど、意外にそれほどお高くない(おそらくJR広島駅からシャトルバスで約30分かかる宇品島に位置するからだと思われる)。さらに、プリンスホテルの会員になると(無料でなれる)、優待料金で宿泊できる。しかも、このホテルは今年2023年5月に開催されたG7広島サミットの会場である。いつも激安バイキング&温泉宿に宿泊しているため、たまにはこのようなホテルに泊まるのも良いだろう。

 

ホテル1階のロビー。正面にG7広島サミットの記念プレートと各国の国旗。左右にクリスマスツリー。本日はクリスマスイブイブである。

 

ロビーの片隅に展示されていたG7首脳のフィギュアとサイン。

 

サインは、時計回りに岸田首相、米バイデン大統領、独シュルツ首相、英スナク首相、EUライエン委員長、EUミシェル議長、伊メローニ首相、加トルドー首相、仏マクロン大統領。

 

夕食は「【蟹&牡蠣食べ放題】冬のディナーブッフェ」。好物の牡蠣を限界まで食べ尽くしてやる(笑)。

 

バイキング1膳目。紅ズワイガニの冷製、マグロのフルーツマリネ、サーモンとモッツァレラのカルパッチョ、真鯛刺身、赤パプリカのムース(中央上の小さな器)、海老と野菜のカクテル(中央下左側の小さな器)、牡蠣とブロッコリーの冷製アヒージョ(中央下右側の小さな器)、広島県産殻付き蒸し牡蠣×3、牡蠣フライ×5、牡蠣と揚げ豆腐のオイスターソース煮、中華風 蒸しハンバーグ(四角形)、豚肉の塩麹マリネ、和牛コウネの鉄板焼き(ライブメニュー)×2皿。

 

カニは久し振りに食べたけれど、松葉ガニでなく、紅ズワイガニなので、やや物足りない。結局、この1つしか食べなかった。牡蠣フライと牡蠣のオイスターソース煮が美味しい。和牛コウネの鉄板焼き、真鯛刺身も美味しかった。

 

バイキング2膳目。広島県産殻付き蒸し牡蠣×3、牡蠣と揚げ豆腐のオイスターソース煮、真鯛とアサリの漁師風(アヒージョ?)、牡蠣の豆乳レモン鍋、牡蠣飯、バターチキンカレー、鶏肉とじゃがいものディアブル、ナポリタン(キッズメニュー)。さすがに牡蠣食べ過ぎ。1膳目と2膳目で、牡蠣のオイスターソース煮を取り過ぎた。失敗。牡蠣は当分、もうあまり食べたくない(笑)。

 

バイキング3膳目。デザート。ミニケーキ、ミニタルト、パンナコッタ、オレンジ、リンゴ(バイキングでリンゴが出てきたのは初めて。さすがプリンスホテルというか激安バイキングしか行ったことがない(笑))、パイン、ミニトマト、ミントティー。ミニタルトのクッキー生地がサクサクでメチャ旨い。

 

満腹のため、しばらく休憩してお風呂へ。温泉。真っ暗で、展望露天風呂から海は見えず。部屋のTVでYouTubeを観ている娘を横目に、本日も早めに眠る。

 

朝。再び、お風呂へ。今度は展望露天風呂から瀬戸内が見えた。海を眺めながら、露天風呂に入るのは最高の気分である。

 

ホテルの部屋より北方の広島市街地を望む。

 

朝食もバイキング。1膳目。広島風お好み焼き(ライブメニュー)、レモン豆腐(ご当地メニュー。レモンは広島の名産品)&大根おろし、がんす(魚カツ(魚肉練り製品を揚げたもの)/ご当地メニュー。名称の由来は広島弁の「がんす」(「~です」「~でございます」)から)、玉子焼き、スペインオムレツ、小松菜のおひたし、チーズ、デーツ。烏龍茶、パンプキンスープ、牡蠣カレー(牡蠣はすでになくなっていた)、チチヤスヨーグルト(ご当地メニュー)、温泉玉子、納豆。肉じゃが、ブルーベリージャム(ヨーグルトに入れる用)、鯖塩焼き、太刀魚塩焼き、豆の煮物(?)、南瓜とカリフラワー、ポテサラ、ハム、ブロッコリー&カリフラワー、ミニトマト、肉じゃが。

 

広島風お好み焼きが出来立てで、生地がもちもちしていて美味しい。ご当地メニューのレモン豆腐とがんすも旨い。

 

チチヤスヨーグルトは、広島県廿日市(はつかいち)市が本社のご当地メニュー。グランドプリンスホテル広島とのコラボパッケージである。

 

2膳目。人参&カリフラワー&ブロッコリー&南瓜、ソーセージ、パイン、オレンジ、カップケーキ。広島風お好み焼き、デーツ、がんす、チーズ、鯖塩焼き、太刀魚塩焼き、ミニトマト、レモン豆腐。お茶漬け(鯛、鮭、太刀魚入り)。牡蠣カレー。牡蠣カレーは牡蠣が入っていたので、再び取ったけれど、やっぱ昨夜食べ過ぎたため、あまり美味しく食べられなかった。欲張り過ぎた。反省。

 

レストラン(最上階23階のスカイラウンジ「トップオブヒロシマ」)から南西方向の瀬戸内を望む。

 

11時前にチェックアウト。1階ロビーのインフォメーションに「東京ヤクルトスワローズ入団 石原勇輝選手を励ます会」とある。ロビーに野球のユニフォームを着た男の子がいるなと思ったら、こういうことか。調べてみると、石原選手は広島・広陵高→明治大→ヤクルト・ドラ3の左腕。広陵高出身ということは、阪神タイガースの金本元監督や2軍野手コーチ・上本の後輩になる。その下の「2023年度中国・四国地区高等学校陸上競技強化合宿」というのも気になるな(笑)。

 

宮島口にクルマで移動。フェリー乗り場近くの宮島口旅客ターミナル駐車場にクルマをとめ、フェリーに乗り、宮島へ。フェリーより宮島を望む。

 

乗船約10分で宮島(厳島)に到着。日本三景の碑。日本三景は、松島(宮城県松島町)、天橋立(京都府宮津市)、そしてここ宮島(広島県廿日市市)である。

 

平清盛の碑。

 

以下、ウィキペディアから引用する。「海上に浮かぶ朱塗の大鳥居と社殿で知られる厳島神社は、平安時代末期に平清盛が厚く庇護したことで大きく発展した。その社殿群の構成は、平安時代の寝殿造の様式を取り入れた優れた建築景観をなし、敷地内の神社殿は海上に立地し、海と景観に調和して配置され、中央に人工建築、手前に海、背景に山々の三位一体が組み合わさり、人工の成果と自然の要素を組み合わせた景観は他に比類がなく、これらは清盛の卓越した発想によるものである。」

 

「現在、本殿、幣殿、拝殿、祓殿、廻廊(いずれも国宝)などのほか、主要な建造物はすべて国宝または国の重要文化財に指定されている。皇族・貴族や武将、商人たちが奉納した美術工芸品・武具類にも貴重なものが多く、中でも清盛が奉納した「平家納経」は、平家の栄華を天下に示すものとして豪華絢爛たる装飾が施されており、日本美術史上特筆すべき作品の一つとされる。厳島神社および弥山(みせん)原始林は、1996年(平成8年)にユネスコ世界遺産に登録されている。」

 

奈良の春日大社周辺と同じく、宮島にも鹿がいる(弥山(みせん)への登山途中のお寺にもいた)。

 

境内の沖合約200mの地に立つ大鳥居。高さ約16m。主柱の根回り約10m。木造の鳥居としては、国内最大規模を誇る。幸運なことにこの時、潮が引いており、直下まで近づくことができた。

 

厳島神社参拝入口。

 

客神社(まろうどじんじゃ)本殿と五重塔。

 

本殿・拝殿と高舞台。

 

平舞台から沖に突き出した部分の火焼前(ひたさき)から大鳥居を望む。

 

献酒。賀茂鶴は聞いたことがある。

 

宮島ロープウエーで、弥山(みせん)へ。途中、小型ロープウエーから大型ロープウエーに乗り換え、獅子岩駅に到着。

 

獅子岩駅から山を登り、弥山頂上を目指す。結構、ハード。厳島神社もそうだったけれど、インバウンドの外国人、中でも白人さんが多い。欧州の人たちは、こういう軽登山は好みそうである。約30分で、弥山山頂に到着。海抜535m。山頂には謎の巨石がゴロゴロしている。シュールというか、とても神秘的。古代には、これらの巨石がご神体だったのだろう。

 

弥山山頂の展望台より瀬戸内を望む。曇り空で夕刻だったのがやや残念。

 

今度は下山し、ロープウエーに再び乗り、帰途に就く。おおっ、弥山に上っている間に、潮が満ちてきている。

 

もはや大鳥居には近づけない。

 

潮の満ち引きは、月の引力によって引き起こされる。ふと、ドアーズの「Moonlight Drive」(1967)の冒頭部が頭の中で流れ出す。

 

Let’s swim to the moon, uh huh     月まで泳ごう

Let’s climb through the tide     潮の流れを乗り越えよう

 

表参道商店街の西端(フェリー乗り場寄り)に位置するやまだ屋(ここのもみじ饅頭「こしあん」が一番日持ちする。12月24日購入で、賞味期限は1月15日)で、各種もみじ饅頭を大量に購入。「焼かき三昧」もここで買った。合計8,000円以上購入したためか、もみじ饅頭「カスタード」3個と宮島名物・しゃもじをおまけで付けてくれた。一方、「因島のはっさくゼリー(製造元は広島県竹原市が本社のアヲハタ)」は、帰路の山陽道・福山SAで購入。

 

フェリーで宮島口まで戻り、クルマでイオンモール広島府中へ。夕食は同モール内のお好み焼き「五エ門」。

 

右下は自分の食べた「お好み焼きスペシャル そば入り(生イカ、生エビ、ネギ、シソ、肉、玉子入り)」1,500円、右上が娘の「お好み焼き そば入り(肉、玉子入り) チーズトッピング」1,065円、左上が妻の「お好み焼き府中スペシャル そば入り(生エビ、ネギ、シソ、チーズ、肉、玉子入り)」1,500円、左下は娘が食べた「チーズ入りソーセージ」740円(撮影時は1本しか残っていない)。

 

自分はもちろん大阪のお好み焼きが好きなのだけれど、広島のお好み焼きも美味しかった。

 

今回のドライブ旅行は、広島城と宿泊したホテルは初めて、厳島神社も約14年ぶりに訪問したため、事前に色々調べたり、現地でも物珍しいことが多く、楽しかった。来年もまた訪れても良いかもしれない。