一語
(十一月十日)人間は真に覚悟を決めたら、そこから新しい智慧が湧いて、八方塞りと思ったところから一道の血路が開けてくるものです。」
感想
物理的には逆風なのが、精神的には順風だということってあると思う。締め切りが間近いからバカ力が出るとか……。それがもっと追い詰められた形になったものがこの言葉だろう。
臨済宗の雲水さんが公案を考えても考えても透過出来ないで、それでも公案と生活していると答えが天から降ってくるような感じなのではないかと思う。
もうダメと思って困り切って底辺まで行ったとき、突然道が開けることってあると思う。
昨日乗ったタクシーの運転手さんが「(コロナで)収入が三分の一になりました。自給500円ですよ」と言っていた。マクドナルドでアルバイトした方が儲かるわけだ。
しかし、新型コロナウィルスで商売が壊滅的な打撃を受けても覚悟を決めて出来る努力をしていれば、状況が変わったり、援助者が現れたりして道は開けてくるのだと思う。
まとめ
肚をすえよ。覚悟を決めよ。
『森信三一日一語』完