(にじゅういち出版、2011年1月)。

 

非常に良い本でした。お勧めします。区切りのいいところで、チェックリストが付いており、ポイントをとても良くまとめてあります。

 

気になったところを抜き書きしていきます。

 

・「土地活用には、たくさんの落とし穴があります。」

 

・「勧められるがままに安易な気持ちで土地活用に踏み込んでしまったために、人生を台無しにしてしまった人も少なくないのが実情です。」

 

・「他の全てのビジネスと同じく、オーナーが経営者として真剣に取り組まない限り、失敗が待っています。」

 

・「もし飛び込みでやって来た業者から、「賃貸住宅経営に適した土地です」と言われても、それをそのまま信じてはいけません。」

 

・「賃貸住宅経営は好むと好まざるに関わらず、オーナーさんにとって一生の問題なのです。」

 

・「地域の最新の世帯別入居者ニーズを、単身・ファミリーといった区分ごとにしっかりとリサーチできれば、賃貸住宅経営成功の確率は飛躍的に上がります。」

 

・「賃貸住宅経営では「女性に人気のある物件は成功する」と言われています。」

 

・「女性が住まいに求めるものは、「安全、安心、癒し」といわれます。」

 

・「賃貸住宅経営を成功させるカギは、「まわりの物件に対していかに差別化するか」です。」

 

・「後悔しているオーナーさんの中には、車を買うぐらいの軽い気持ちで賃貸住宅を建ててしまった人たちもいます。」

 

・「「まずマーケティングから入る」ということが、土地活用の鉄則です。」

 

・「賃貸住宅経営に乗り出すかどうかは、ご本人の人生を決定してしまう大問題なのです。」

 

・「建築会社の営業マンが、「坪単価」で安さを強調してくることがあります。坪単価は(略)はっきりした定義がないものなので、信用しない方が無難です。」

 

・「安いものには裏があるのです。」

 

・「インターネットを使い、その(建築)会社の名前を検索して評判を調べることもやっておくべきです。」

 

・「業界大手であっても、必ずしも良心的とは限りません。」

 

・「賃貸の場合、入居者が生活を始めてから問題点が発覚することが多く、……」

 

・「最初のパートナーとして、親戚や友人など、建築関係の個人的な知り合いにプラン作成を頼む人がいますが、これは避けた方が無難です。」

 

・「建築は「クレーム産業」と言われるほどで、施主と業者の間で「こんなはずじゃなかった」という大小のトラブルが発生する確率が非常に高いのです。」

 

・「建築会社への値下げ要求より、融資の金利の引き下げ交渉の方が、よほど力を入れて臨むべきです。その方が全体の費用を引き下げる効果が高いです。」

 

・「ローンの期間については、できるだけ長期を確保すべきです。」

 

・(契約解除に巨額のペナルティ)「賃貸事業の業界でもブラック業者と呼ばれている会社は多数ありますので注意してください。」

 

・(管理会社がやるのは建物などの維持・保守などの「ハード」の面と、集金やクレーム対応などの「ソフト」な面があるが)「2つのうち、特に重要なのはソフトの管理です。」

 

・「ただ入居者からの日常的な要望やクレーム、更新の手続きや賃料の折衝、そして建物の清掃やメンテナンスなど管理業務の全てに対応するためには、アパート経営を専業としないと難しいでしょう。」

 

・「建築会社でもそうですが、管理に携わる人より営業マンの数が多いような会社は、むしろあまり期待できないと思っていいでしょう。」

 

・「例えば「土・日・祝日は休みます」という不動産会社はもってのほか。部屋を探しているお客様の多くは土・日・祝日に動くのです。」

 

・「社員がころころ変わる会社も問題です。」

 

・「社風を知るためにはこちらから会社を訪ねてみることです。」

 

・「管理はスピードが物をいいます。」

 

・「管理会社の中には、適当なことを言って入居者を仲介したら、後は何もしないというところもたくさんあります。」

 

・「お客さまを大事にして住み続けていただくことが究極の空き家対策といえます。」

 

・「家賃保証やサブリースで一括借り上げしている場合には、「何があっても最初に契約した賃料を保証し続けてもらえる」と勘違いしやすいので注意が必要です。」

 

・「ただし建築会社側はまずはオーナーさんに建物を建ててほしいので、そういった点はストレートに話さず、あたかも新築時と同じ額の家賃が、保証契約期間中ずっと続くかのような誤解を与える言い方をしてくることがよくあります。いわゆる営業トークです。」

 

・「建築会社の営業マンの言ってくる予想収入を鵜呑みにしてはいけません。」

 

・「新築プレミアムは一般に5年くらいとされています。こちらも無難に、5年後には家賃が2~3%さがるものと想定しておきましょう。その後も築年数が経つにつれ、空室率があがったり、……」

 

                                        続