「愛は金でも買える」と言い放った堀江貴文氏の人生哲学には、眉をひそめました。しかし、今回の一連のライブドアvsフジテレビ騒動に関しては、それでも私はライブドアを応援します。

 そもそも、今回のライブドアの時間外取引での取引を使ってニッポン放送株を買い占めた点に関して、「違法ではないが脱法行為だ」という批判でありますが、ならそもそもどうして今まで時間外取引が存在したのでしょうか。時間外取引とは、大手の銀行や機関投資家が大量の株式を一般投資家に知られることなく処分するための手段として証券取引所が認めている制度。しかし、大手の気心の知れている権威ある仲間にはその使用を許し、新興勢力の成金兄ちゃんが時間外取引を使って企業を買収しようとする行為には、エスタブリッシュメントが猛烈に批判する。その図式にぞっとします。

 またTVに出てくる経済評論家達は、やはりフジテレビは自分のお客様になる可能性も大いにあるわけで、感情的に堀江社長を攻め立てているのは本当に見苦しかったです。(特にBコンサルのH氏。わたしゃ失望しましたぞよ)

 電波は公共のものだというのは、大変よく分かります。だからと言って、ライブドアが経営者になると公共の電波を食い物にするのでしょうか? ライブドアのポータルサイトを見ると、もう公共性を無視したサイトばかりがのっているのでしょうか?
日本全部の放送局が乗っ取られたならいざ知らず、他にも民放がいくつかあるなかで、ライブドアだけが公共性を無視した放送ができるはずがありません。もしそうなら、視聴者、スポンサーから見向きもされず市場から淘汰されることでしょう。 
 
 
 批判されるべきは、ライブドアではなくM&Aの法整備を怠ってきた行政ではないでしょうか。また、ニッポン放送の大株主である村上ファンド(M&Aコンサルティング)の村上氏は、今回のニッポン放送の新株予約権発行に村上ファンド(M&Aコンサルティング)が抗議しています。

 このような無謀とも思える戦いを繰り広げる新興成り上がり企業、ライブドアをついつい応援してしまいます。

あとがき:BコンサルタントのH氏の文章を引用します。

 「欠点を指摘するのでなく、長所をほめること。それも結果ではなく、
  プロセスをほめることだ。リーダーは毎日、最低二人はほめないとだめだ。 人をほめていると、リーダー自身が 「自分は会社のことを意外と知らないな、もっと皆のことを勉強しなければいけない」と思うようになる。逆に問題だけ指摘し続けていると、自分は部下のことをすべて知っているような気がしてくる。」


 そのままお返しします。

 注:ライブドアの株は持ってません。