インターネット上でのブログの「炎上」が社会問題化する中、ネット上の差別表現・差別煽動の実態と対応について考えた書籍『改訂版 実例・差別表現』(ソフトバンク クリエイティブ刊)が、このほど出版された。
著者は元小学館編集総務部長で東京経済大非常勤講師のジャーナリスト、堀田貢得氏(67)=メディア論。
近年急増しているブログでの表現問題について、「炎上するくらいならまだいい。今後は人権団体 が糾弾に乗り出してくることもあり得る」と警鐘を鳴らす。(イザ!編集部)
堀田氏 は小学館で「週刊ポスト 」編集長代理などを歴任。その後、同社の出版物について、部落問題をはじめ障害者問題民族問題 、性に関する問題などの差別表現のチェックや訴訟などを担当する編集総務部長を10年間務めた。
退職後の2003年に『実例・差別表現』を上梓。今回、改訂版で新たにネット上の差別表現に関する章を加えた。
同書によれば、オンラインでの差別表現は1990年代前半のパソコン通信時代からすでに現れており、94年にはニフティサーブ(現ニフティ)の掲示板「スピリッツ(こころ)」などで被差別部落の地名について情報交換が行われていたという。
インターネットが急速に普及した90年代後半からは、「2ちゃんねる」などの掲示板で差別表現が散見されるようになった堀田氏 によれば、特に目立つのは部落差別のほか在日韓国・朝鮮人 差別だという。
《これらの書き込みはいずれも「名無しさん」というハンドルネームで書き込まれたいわゆる匿名性に乗じたものである。
もしこれが既存メディアである出版等での記述であったらどのような事態が起きたか想像に難くない。しかしネット、ウェブ上では人権団体 等も手をこまねくだけである》(同書)
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ブログや掲示板は、手軽に書き込める半面、匿名性により簡単に差別発言を容認してしまう。
管理業者は、徹底的な書き込み内容チェックと倫理的判断の元での削除作業をしていただきたいものだ。