「仕事のどこに満足していますか?」と問うと、「仕事自体の達成感(規模感)」という答えが最も多かった。
「入社の動機はズバリ、扱う金額の大きさにひかれたからです」。そう語ってくれたのは大手デベロッパーに勤める山谷氏(仮名)。
「多いときで40人くらいのプロジェクトを組み、土地仕入れ、マーケティング、内外装の企画とすべてにわたってかかわれるダイナミックさがたまらない」と言う。
利益も少なくとも数十億はくだらないのだとか。
年収1000万プレーヤーも多く、平均給与も554万円と高い水準を誇る。
半面1日の平均労働時間は10.25時間。
一般的に忙しいイメージの新規開拓営業よりも長いことがわかった。
仕事を生活の中心に置き、自己の成長と実現を目指す。
まさに営業職の花形と呼べるワークスタイルではなかろうか。
「平日はなるべくテレビを見るようにしています」。
一瞬意外な答えのようにも感じたが、広告代理店で大口クライアントを専門に担当する営業マンはこう続けた。
「この仕事はアイデアとそれを実現する頭の柔らかさが絶対的に必要。
ネットが広まり4大マスコミ離れも言われて久しいですが、マーケットのトレンドをテレビ以上に反映しているメディアはない」。
さらに、良くも悪くも社内でのプライベートな付き合いは避けているという。
「会社の仲間うちでの話では発想の広がりが乏しい。僕は少なくとも週2回、異業種の人たちと飲むようにしています」。
社外のセミナーなどに積極的に参加し、そこから広がった人脈をアイデアソースとしているのだ。
また、見落とせないのが決裁者発見力。
「一人の人と密接に打ち合わせを進めていたら、他社に決裁者を口説き落とされてしまった」(ソフトウェア業界/37歳)なんてことになってしまったら苦労が水の泡である。
ソフトウェア業界に代表される企画提案営業は、主に形のないサービスやソリューションを提案することになるため、クライアントに対してはその導入による業務改善などのメリットや費用対効果が明確に説明できる必要がある。
ある程度業界内でのキャリアが必要だという考えから、どの業界においても、新規開拓営業の上級職のような位置づけになっていることが多く、転職者にも業界経験を求める向きが強い。
中でも注目はランキング4位に入った人材採用・サービス業界だ。
クライアントとなる景気低迷期に新卒採用を抑えてきた大手企業などが、20代後半から30代半ばの中堅層の人材不足に直面していることや、昨今の転職意識の変化、契約・派遣社員などワークスタイルの多様化により、大きな成長が期待できる。
今後は人材採用を切り口とした事業提案など、より高度な専門化が見込まれており挑戦して損はない業界といえそうだ。