兵庫の、5人殺傷事件での神戸地裁の一審判決での無罪判決に、強い違和 感を覚えた。
第一に、「被害者の人権はどうなるんだ?」という疑問。
第二に、社会の混乱を招くのではないかという疑念。
第三に、精神障害者に対する社会のイメージが著しく悪化するであろうこと。これに因って、治療を受ければ無事に済む人が自殺したり事件を起こすケースが増えることは容易に想像できる。
第四。精神障害者に刑事責任能力を認めないというのは、精神障害者の基本的人権を認めないことになる。「裁判ではケースバイケースなんですよ」といっても「そんなのいちいち知らないよ」となってしまう。
この判決は、精神医療を、太宰治の「人間失格」に描かれているあの雰囲気に逆戻りさせかねない。