では、そろそろ旅行記でも書きましょか。
ということで、まず記憶の引き出しから引っ張り出してきたのは、万里の長城(八達嶺)のお話。
万里の長城は皆さんも耳にしたことがあると思いますが、その起源は古く、
秦(だったかな?)の始皇帝が北方の異民族の侵入を防ぐために建造したものです。
厳密に言えば、紀元前の小国が同じく北方の異民族の侵入を防ぐために建築したものを
始皇帝が修繕、増築したそうですが・・・。
秦(だったかな?)の始皇帝が北方の異民族の侵入を防ぐために建造したものです。
厳密に言えば、紀元前の小国が同じく北方の異民族の侵入を防ぐために建築したものを
始皇帝が修繕、増築したそうですが・・・。
北京にある万里の長城でもっとも有名なのが八達嶺で、外国人も頻繁に訪れます。
北京ツアーに組まれる万里の長城というのも一般的には八達嶺です。
北京ツアーに組まれる万里の長城というのも一般的には八達嶺です。
ツアーの場合は、リムジンバスなんかで行けるので、とても楽なのですが、
留学生は路線バスかタクシーで行かなければなりません。
僕が行ったときは実は僕もまだ中国語が話せず、先に中国に留学していて、
現地で知り合った素晴らしい好青年(以後A氏)が舵取りをしてくれました。
若いのに気遣いもできて、イニシアチブも取れる多才な青年。
留学生は路線バスかタクシーで行かなければなりません。
僕が行ったときは実は僕もまだ中国語が話せず、先に中国に留学していて、
現地で知り合った素晴らしい好青年(以後A氏)が舵取りをしてくれました。
若いのに気遣いもできて、イニシアチブも取れる多才な青年。
合計4人で行ったわけですが、往復(客が長城で遊んでる間は、タクシーの運転手は
待っていてくれます)500元を要します。
さらに、チップというか心ばかり、待ち時間に食事でもとってくれ。と運転手に50元
程度渡すのが相場のようです。
待っていてくれます)500元を要します。
さらに、チップというか心ばかり、待ち時間に食事でもとってくれ。と運転手に50元
程度渡すのが相場のようです。
4人で行けば一人頭150元足らず。まぁ、日本で遊ぶことを考えれば、それなりに安いかなと。
語言大学の南門に集合して早速タクシーの運転手と交渉しました。
値段は相場通り500元。決まりです。
値段は相場通り500元。決まりです。
こいつは幸先が良いねぇ!とうきうきで乗り込み、タクシーに乗ること1時間弱。
周囲が山々に囲まれた雄雄しい景色に変わっていきました。
周囲が山々に囲まれた雄雄しい景色に変わっていきました。
さらに少しすると、山の上に長城がぽつりぽつりと見え始めてきました。
これがあの万里の長城か!!とテンションも最高潮に。
途中の居庸関長城を越え、目指すは八達嶺・・・と思いきや、運転手が居庸関で車を止めました。
これがあの万里の長城か!!とテンションも最高潮に。
途中の居庸関長城を越え、目指すは八達嶺・・・と思いきや、運転手が居庸関で車を止めました。
「さぁ、ついたぞ。」
あれ??あれれ???人いないよ??
「ここじゃなくて、もっと有名な、人がたくさんいる長城のことだよ。」
「さぁ?俺はしらんぞ。さぁ、300元払って降りてくれ。帰りは200元で別のタクシーを拾うんだな。」
「ここじゃなくて、もっと有名な、人がたくさんいる長城のことだよ。」
「さぁ?俺はしらんぞ。さぁ、300元払って降りてくれ。帰りは200元で別のタクシーを拾うんだな。」
はぁ?!お前その年で耄碌してるのか?!
「往復という話で乗ったし、最初に一番有名なところだといったではないか?!」
「往復なんて話は聞いてないし、目的地までは車ではいけない。もし行きたいなら歩いていけ。」
さぁ、来ました。中国人お得意のお惚け。おまけにそれをして当然だという開き直り。
運転手は途中で電話にでていたのですが、恐らく用事でもできたのでしょう。
「往復という話で乗ったし、最初に一番有名なところだといったではないか?!」
「往復なんて話は聞いてないし、目的地までは車ではいけない。もし行きたいなら歩いていけ。」
さぁ、来ました。中国人お得意のお惚け。おまけにそれをして当然だという開き直り。
運転手は途中で電話にでていたのですが、恐らく用事でもできたのでしょう。
実は一瞬、ここでも仕方ないのか?とも思ったのですが、
先のA氏がばっちり文句を言ってくれました。
何と言ったのかは実は当時は殆ど聞き取れなかったけど、聞き取れた部分をつなぎ合わせると多分こんな感じ。(記憶が古いので違うかも知れませんが・・・)
「俺たちは確かに、往復でといった。それで500元という数字が出てきたんだ。それなのに、お前はいけしゃあしゃあと片道だけだと言う。どういうことだ?お前は嘘をついたのか?!」
「俺はこのあと用事があるんだ。帰りは別のタクシーでもバスでも適当に帰れ。」
「ふざけんな。お前が片道しか乗せられないのなら、最初から乗らない。お前が嘘をついたせいでこっちはとんだ迷惑だ。責任を取れ。お前が帰りまで待てないのなら仲間を呼んでそいつに代われ!」
と、だいぶはしょっちゃってますが、とても若者とは思えない素晴らしい交渉能力を発揮して、
仲間のタクシーを呼ばせることに成功。
先のA氏がばっちり文句を言ってくれました。
何と言ったのかは実は当時は殆ど聞き取れなかったけど、聞き取れた部分をつなぎ合わせると多分こんな感じ。(記憶が古いので違うかも知れませんが・・・)
「俺たちは確かに、往復でといった。それで500元という数字が出てきたんだ。それなのに、お前はいけしゃあしゃあと片道だけだと言う。どういうことだ?お前は嘘をついたのか?!」
「俺はこのあと用事があるんだ。帰りは別のタクシーでもバスでも適当に帰れ。」
「ふざけんな。お前が片道しか乗せられないのなら、最初から乗らない。お前が嘘をついたせいでこっちはとんだ迷惑だ。責任を取れ。お前が帰りまで待てないのなら仲間を呼んでそいつに代われ!」
と、だいぶはしょっちゃってますが、とても若者とは思えない素晴らしい交渉能力を発揮して、
仲間のタクシーを呼ばせることに成功。
待つこと30分。違うタクシーがやっとこさ来ました。
「じゃあ、300元置いていけ。」
このおっさん。まだ言います。今だから言えますが、もうぶん殴ってやろうかと思いました。
けど、僕は文民だからやめました。
また、先のA氏が、
「なら、帰りは200しか払わん。お前が仲間に伝えろ!」
そして、運転手はしぶしぶ仲間と相談。仲間も納得した模様。
このおっさん。まだ言います。今だから言えますが、もうぶん殴ってやろうかと思いました。
けど、僕は文民だからやめました。
また、先のA氏が、
「なら、帰りは200しか払わん。お前が仲間に伝えろ!」
そして、運転手はしぶしぶ仲間と相談。仲間も納得した模様。
そして、決して怒ることのないA氏が降り際にものすごいプレッシャーを発しながら、
「おい!俺たちに謝れ!!」
中国人はプライドの高い人種。けど、仲間のタクシーを呼んだ時点で自分が負けていることは明白。
運転手、顔を真っ赤にしながら、
「対不起!対不起!(ごめんなさい。ごめんなさい。)」
といいました。ざまーみろ。
「おい!俺たちに謝れ!!」
中国人はプライドの高い人種。けど、仲間のタクシーを呼んだ時点で自分が負けていることは明白。
運転手、顔を真っ赤にしながら、
「対不起!対不起!(ごめんなさい。ごめんなさい。)」
といいました。ざまーみろ。
運転手がこんなんだから、仲間も信用できない。ってA氏の助言で、ちょっと行きました。
「おい!領収書よこせ!」
「そんなものはない。」
もう僕も怒っちゃってるからちょっと態度が悪くなっちゃいました。上記の会話を数回繰り返した後、
一旦引き上げ、再度A氏からアドバイスをもらい
「領収書もよこせないとはな。じゃあ、何かあったらすぐお前らの会社に届け出るから、
お前の顔と車両のナンバーは写真に取らせてもらうぞ。」
と半ば捨て台詞気味に写真を撮ってきました。
「おい!領収書よこせ!」
「そんなものはない。」
もう僕も怒っちゃってるからちょっと態度が悪くなっちゃいました。上記の会話を数回繰り返した後、
一旦引き上げ、再度A氏からアドバイスをもらい
「領収書もよこせないとはな。じゃあ、何かあったらすぐお前らの会社に届け出るから、
お前の顔と車両のナンバーは写真に取らせてもらうぞ。」
と半ば捨て台詞気味に写真を撮ってきました。
で、そのお仲間のタクシーに乗り換えましたが、
我々が頭に来ていることと、先の運転手が事実上嘘をついたってことが分かっているから、
我々への対応がとっても良かった。
お仲間に罪はないから我々も機嫌を直したのですが、タクシー会社の電話番号のプレートが
ひっくり返ってる。
恐らく、仲間をかばうために会社の電話番号を知られないようにしたのでしょう。
我々が頭に来ていることと、先の運転手が事実上嘘をついたってことが分かっているから、
我々への対応がとっても良かった。
お仲間に罪はないから我々も機嫌を直したのですが、タクシー会社の電話番号のプレートが
ひっくり返ってる。
恐らく、仲間をかばうために会社の電話番号を知られないようにしたのでしょう。
もはや、そんなことはどうでも良くなっていたのですが、これは面白いと思って、
「ねぇ、なんでこれ裏返しになってるのさ?見せてくれよ。」
というと運転手は苦笑い。
この運転手はかなりフランクなやつらしくて、かなり車内では会話が盛り上がりました。
「この先はタクシーでは行けないのか?」
「いやぁ、行けるよ。当然さ。」
「じゃぁ、北京の運転手で八達嶺を知らないやつはいるのかい?」
「いや、いないだろ。」
「じゃあ、さっきの運転手は馬鹿なんだな。」
「ははは!まぁ、そう言わないでやってくれよ。」
と、まぁこんなノリ。
でも、何度いじくってもプレートだけは見せてくれませんでした。
「ねぇ、なんでこれ裏返しになってるのさ?見せてくれよ。」
というと運転手は苦笑い。
この運転手はかなりフランクなやつらしくて、かなり車内では会話が盛り上がりました。
「この先はタクシーでは行けないのか?」
「いやぁ、行けるよ。当然さ。」
「じゃぁ、北京の運転手で八達嶺を知らないやつはいるのかい?」
「いや、いないだろ。」
「じゃあ、さっきの運転手は馬鹿なんだな。」
「ははは!まぁ、そう言わないでやってくれよ。」
と、まぁこんなノリ。
でも、何度いじくってもプレートだけは見せてくれませんでした。
いくら才能のある若者とは言え、いい年したオッサンになりかけのヤツが彼におんぶに抱っこだったのは、
すごく彼に申し訳なかったです。
すごく彼に申し訳なかったです。
そして、彼はネゴシエーターになれます。多分。
・・・万里の長城2に続く。

