そもそも艦船ファンが擬人化を嫌う理由が見つからない。ウマ娘のように元ネタの馬主にファンが迷惑をかけたという事例があるなら嫌う理由がわかるが、艦これは特にそういったトラブルはなかったと思う。(私が知らないだけかもしれないが)艦これが流行って艦船ファンが困ると感じた事は検索時に元ネタの艦船が出にくいといったことくらいだろう。だからこんなにも擬人化を恨む理由がわからないのである。艦これやアズールレーンがいい面だけあるとは思わないが、こんな理不尽な批判の仕方はないだろう。


最近の軍事系雑誌に海防艦や瑞雲などのマイナー航空機がテーマに挙げることができるようになった一因に艦これなどのとっつきやすいコンテンツでマイナー兵器にスポットライトが当てられ、多数の人間に認知されたことが挙げられる。雑誌の特集テーマは読者に売れるような物を取り上げると思うので、あまり売れないマイナー兵器は特集が組まれない。しかし一定層にマイナー兵器が認知されることによって今までは取り上げられなかった海防艦や水偵などの兵器にもチャンスが与えられるようになったと私は思う。今まで大和や零戦一辺倒であった我が国の映画も多少改善されたのだろうか?ゴジラの予告編を見ているとちょっとはそう感じるようになってきた。高雄が出てきたり海防艦が航行しているシーンを見ていて感動したことを覚えている。

今までタブー視されていた艦船を一般に受け入れられるようになった要因の一つに擬人化の流行があると考えている。擬人化というのはあくまで一つの手段だが、決して元ネタとなった艦船の評価を落とすものではないと思っている。最近のアズールレーンは多少暴走し、元ネタがないような艦さえ実装しており困惑しているが、艦これは少なくとも架空の艦は実装せず、建造中止の未完成艦を実装する所までにとどめている。(グラーフ・ツェッペリンくらい)まぁ不要論者は艦これを中華製と思っているほど擬人化界隈の知識がないのでこのことも知らなさそうだが‥

擬人化界隈と艦船界隈の溝が深まらないように祈るしかない。