2024年12月23日 術後の長い夜①
気がつくと、女性の声で誰かが痛み止めがなんとかかんとか◯◯を追加でいれますね。と言っているのが聞こえました。
急に吐き気がしてオエオエしてしまいます。気持ち悪い〜
吐き気のせいで涙がでてきます。でも、涙が耳に流れて入るのが大嫌いな私は
ナミダフイテ
ナミダフイテ
と必死に呪文のように言いました![]()
頭の上にいた方がコットン?のような感触のもので涙を抑えてくれました![]()
記憶は途切れ途切れなのですが、手術が終わった事は分かりました。ストレッチャーに乗ってガラガラ動いています。あれ〜?主治医のS先生いるの?分かりません。
あっ、主人が見えました。ちゃんと意識あるよ〜の意味で
ダイジョウブヨー
と言いました。呂律がまわってない感じ。
次に気づいた時は、近くでおばあちゃんがオペラのような歌を歌ったり、意味の分からない事をずっと言っていました。術後のせん妄なのか、認知症なのか。
私は身動きとれない感じだったので、ただただ我慢していました。ここがHCUなんでしょう。病室に着いてからも少し吐いた記憶があります。病室はなんとなく暗くて、今が何時なのか、さっぱり分かりません。
仰向けにずっと寝ていると腰が痛くて、寝返りしたいけど、管が色々繋がってて動けるのか分かりません。でも少しでも動いたり咳をしたりすると、看護師さんがどうしました?と声をかけてくれました。痛みはどうですか?吐き気はありますか?と聞かれましたが、麻酔のせいかそんなに痛みは感じません。吐き気も治ったみたい。
それよりやっぱり寝返りしたい‼️
身の置き所がなくて、体勢を変えたいです。
と言うと、お手伝いしますよ。と言って、色々整えてくれました。
どのくらい時間が経っていたのか分かりませんが、また目が覚めると今度は反対側に寝返りしたかったり、仰向けになりたかったり、看護師さんに何度も手伝ってもらいました。クッションも出してくれて、とにかく私が楽なようにしてくれようとしていて、ありがたかったです。手や足は自由に動かして大丈夫ですよと教えてくれ、そのうちに自分で少しできるようになっていきました。
病院ってなんであんなに乾燥しているんでしょう?喉がカラカラで舌や歯が口の内側に張り付きそうです。朝9時から何も水分を口にしていないので、水が欲しい。
隣のベッドのおじいちゃんも、水をちょうだい。と言っていました。看護師さんが、お水は飲めないんですよ、朝まで我慢してくださいね、と。
え😱そうなんだ
仕方ありません。
そうしてだんだん時間が過ぎて行くのを感じて、もう朝方だと思っていました。線路が近い病院なのですが、始発電車のような響きの音がしたので、きっと朝5時半くらいだなと。
ちょうどその時、近くのベッドの男性が看護師さんに「今何時?」と聞きました。
「11時です」
じゅ、11時〜![]()
嘘でしょ
夜の11時⁉️始発電車じゃなくて、最終電車ってこと?まだまだずっと寝てないといけないの⁉️水が欲しい〜
ショックです😭この時は本当にちょっと泣きそうになりました![]()
長くなったので、次回に続きます。