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シェルが
「少年たちの惨殺の画を見て、3人が死亡、うち二人は自殺、一人は君が殺した」


薪は拳を握った


「その十字架を背負い、生きて来た…」


シェルは笑みを含み薪に近づいた


「それがどうした?ふふ」


薪が手を振り上げようとした

青木が捕まえ


「そして、一人秘密を抱え毎日怯えて生きている
滑稽だな。セバスチャン」


「ええ、滑稽ですね」


「貴様らに僕の何がわかる!僕の命ばかりじゃない、こいつらの命も危険にさらされ、毎日を生きる僕の気持ちが…」


青木が薪の興奮を抑えた
「薪さん!相手は子どもです」


シェルが
「19世紀ロンドンを恐怖に陥れたジャックザリッパーを知っているか?」

「切り裂きジャックか」

「その犯人は僕の母親代わりの叔母だった。そして、その凄惨な現場にも行った…」


セバスチャンが
「その共犯者こちらにいるグレル、サトクリフです」


薪が
「19世紀だと?貴様らは何ものだ…」


「貝沼は所詮、他人 だが切り裂きジャックは

僕の身内だ…それだけじゃない、僕は両親を殺され、屋敷を焼かれ、家畜以下の扱いも受けた。

その犯人を僕は絶対許さなかった。

叔母を捕まえた時は殺すのをためらったが…

それ以来、迷いは捨てた。
そして、僕は復讐を遂げた

停滞するだけなら死人でもできる。

だが、傷つけられたら、抗え! 過去の自責に捕らわれて、進めずただ恐怖に震えている貴様は ただの第9のペットだ!」


青木が
「言い過ぎだ!君!」


「いや、青木、この少年の言う通りだ…」


薪が肩を落とした


「セバスチャン、この警視正どののお世話をしっかり頼む。そして、例のデータは始末しろ」


薪が顔色を変えた


「まさか…」


「ファントムファイブ家の執事たるもの、最重要のトップシークレットのデータの持ち出しが出来ずして、どうします?」

セバスチャンが不気味に笑った

薪が
「長官から人事の報告は受けてない!それに外国人を入れる話は…」


「やれやれ、この国も人種差別をするのか…」


あ!

夢で見た少年!

少年はセバスチャンに書類を渡した。


「辞令書です」


薪が真っ青になり
「馬鹿な…」


セバスチャンは薪の前にひざまづき、


「坊っちゃんの命により、私はあなたの執事…ボディーガードをさせていただきます。」


青木が
「何を勝手な!」


少年は手を出し
「僕の執事が君を守る。これからもよろしく、僕の名は、シェル、ファントムファイブだ。

薪警視正どの。」


薪はシェルの迫力に気圧された。

何なんだ?この少年は

ふと、親指の指輪に気づいた。


シェルが微笑み


「これは、呪われたファントムファイブ家の指輪だ。 欲しいか?」


セバスチャンが
「坊っちゃん、この方は殿方ですよ」


「えええええ~」


代わりにグレルが叫んだ。

「な!何よ!あなた、男のくせに異常にきれいじゃない…そう、あたしが来ると思って、磨きあげたのね!」


シェルが
「確かに男に見えない。ここにドルイット子爵がいたら、リアクションが見てみたいものだ」


薪が
「ちょっと君!まさか第9にこの化け物や執事をおく気か!」


シェルはニヤリと笑い
「本当は復讐したいんだろう?」


薪は後ずさった

「それに、最近とっても退屈でね。ちょっとしたお茶会でもしたかったんだ。お前もだろう?セバスチャン」


「聞くまでもないでしょう?坊っちゃん」


青木が
「薪さん、今確認したら確かに辞令は出てました」


薪はふらっとめまいがした


セバスチャンが受け止め

「ファントムファイブ家の執事たるもの、第9の辞令書の一つや二つ、出させないでどうします?」


美しい、だが悪魔のような顔を薪に近づけた


青木が
「せ 接近しすぎだ!離れろ!」


薪が大声を出した


「馬鹿ものお!」


グレルが震え上がった


「この第9の室長はこの僕だ!辞令書も僕を通さず人事が増えるものか!ここは、ここにはお前らの知らない…」


薪は言葉につまった


シェルが
「貝沼事件のことか?」


「セバスチャン、何をたそがれている」


薪が振り向くと、眼帯をした外国の少年がいた。

「き、君、いつから…」

青木の姿が、大柄のしかし、美しい姿の外国人になった。


少年の前にひざまづき

「お手間をとらせて申し訳ありません。坊っちゃん」


坊っちゃん…


薪が
「君がこいつの…」


「そう、私はあくまで悪魔の坊っちゃんの執事です」


は!


「薪さん?薪さん?」


「うーん…」


目覚めたら、目の前に青木がいた。


モニターによりかかり眠ったようだ。


「今まで、全部、夢…」

「は?」


「青木、調子はどうだ?」

薪さんが気使ってくれた!

青木は誉められた犬のように、


「お 俺は大丈夫です。薪さんこそ、ここ数日ほとんど寝てないでしょう?」


言い終わったとたんに機械音が


ギュイイイン!


薪は目の前に、奇妙な生き物がいるのを確認した
とっさに青木がかばった

「あらんいい男じゃないねえ、あなたたち、あたしのセバスチャン見なかった?」


青木が
「貴様は誰だ!どうやって入った」


薪は固まった

セバスチャン…

確かにそういった


「吐かないなら、その女もろともぶった切るわよ」


ガシッ


ああ!


薪が夢で見た外国人の男が、チェーンソーをフォークで受けた。


「この二人は死ぬ予定じゃないでしょう?デスサイズを納めて下さい」


「うーんこの160年間、あなたに会えなかったから、ムシャクシャしてたのよ! あ あ、でも久しぶりだわ、セバスチャン相変わらずセクシーね」


「青木…あの赤い変なやつ、どう見ても男だよな」


「そ そうみたいですね」

セバスチャンが
「薪さん、いらっしゃいますか?」


「僕に何の用だ!」


「お恥ずかしい光景を、申し訳ありませんでした。
私はセバスチャン、ミカエリスと言います。
これは、グレル、サトクリフ、死神です」


「死神!」


「そう、あたし死神DEATH!殺された魂は最初にここに来るって言うから、ここに配属されたの。よろしくねん」


グレルが青木にスリスリした