続きです。
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Y子さん、実はお昼はTさんを含め、6人の女の子で食べています。
そのうちの一人、正社員のXちゃん(20代)はTさんの上司です。
頼んだことを何一つ完璧にこなせないくせに文句の多いTさんを嫌っています。
お昼前にY子さんはXちゃんに
「今日のお昼、私はTさんに何か言うかもしれない。そのことによって
もし他のみんなに不愉快な思いをさせたらごめんね」
と告げました。Xちゃんはその噂を知っていたので
「解りました。私も出来るだけ協力します」
と快く了承しました。
そうしてお昼になりました。
Xちゃんが前フリで
「そういえば最近のテレコって軽量化してますよね」
と話を振ってきました。Y子さんはこれに乗っかり
「そうだよねーあ、そういえば私に関する変な噂が流れているんだけどあれ、全部嘘だから。
っていうか皆テレコもってそういう噂流してるやつの声、犯人突き止めたいし録音してくんなーい?
凄く迷惑で不愉快だからー」
と言うとXちゃんも含め、Tさんを除く4人は『わかったー』とうなずきました。
するとTさんがキレはじめたのです。
「そんなのー言いたいやつには言わせておけば良いじゃないですかー」
「U君との噂は何も言わなかったのに何でいまさらー」
「言わなきゃストレスたまっておかしくなっちゃう人だっていますよー」
「犯人突き止めるとかキモイしその人が可哀相ー」
「そもそも『こんな噂が立ってるよ』ってY子さんにいう人がおかしいんじゃないですか」
え?自首した?∑(゚□゚)
一同どん引き。Xさんを含め4人が「それは違うでしょ」とたしなめましたがまったく聞き入れられずTさんの自論は続きます。
「Y子さんのことが嫌いでー、そう言わなきゃやってられない人だっていますよー」
「そんな噂、Y子さんが我慢すれば良いだけの話じゃないですかー」
「その噂の発信源を突き止めちゃったらその人はどうしたらいいんですか
もうY子さんの文句嫌いだからって言えないんですよー
可哀相じゃないですかー」
え?動機まで告白した?∑(゚□゚)
しかもかなり自己チューだな、オイ。
黙って聞いていたY子さんは「てめぇが犯人だろうがこのチビデブ痛女」と言い出したいのをぐっとこらえて
「私一人が言われるのは一向に構わなかったけど、今回は仲の良い子から知らない人にまで迷惑かかってんのよね、普通考えたら人に迷惑をかける噂を流す人って許せないじゃない?」
と精一杯冷静に対応しましたがTさんは
「男の人はそういう噂は箔がついていいんですよー」
「逆に良いことしてるじゃないですかー」
「何で犯人突き止めるとか本当にキモイ」
とまるで会話にならず、あれ…こんな人の話、銀子から聞いたことあるわ…これが妖精…?
違う自己虫という虫以下のゴミ妖怪よ
と心の中で大爆発しつつ必死にTさんを説得する4人がいるので必死におさえて昼を乗り切りました。
昼休みが終わり、Y子さんが午後の仕事の合間にでトイレに行くとTさんがやってきました。
うへぇー…。(´д`lll) と思っていると
「Y子さんは噂を流されているだけマシだと思う
私なんて別部署の男性社員からストーカーされているんだから」
とTさんが興奮して言い出しました。
はぁしらねーよそんなこと…
「一体誰がそんなことを…」
と脱力しながら一応聞くと
「それは言えないけどね私は男に狙われているからY子さんより酷いんだからね
」
とトイレに行ったにもかかわらず用も足さないで偉そうに言って去っていきました。
多分嘘だな。そして酷い妄想壁だな。痛いな。
出来れば二度と関わりたくないな。そうY子さんは思いました。
しかしこんな妄想壁が強気なY子さんを心から怯えさせるものに発展していくのです。
続きます。