東京都豊島区の無職の女(34)=詐欺罪で起訴=の知人男性が相次いで死亡していた事件で、8月に埼玉県富士見市で遺体で見つかった会社員大出嘉之さん(41)のレンタカー内に旅行用の荷物はなく、男物のバッグしか残っていなかったことが分かった。捜査関係者によると、一緒にいた女が現場付近からタクシーで立ち去る際には大きな荷物は持っておらず、県警は女がタクシーに乗るまでの間に他の荷物を処分した疑いがあるとみている。

 捜査関係者によると、大出さんは8月5日夜にレンタカーで当時女が住んでいた板橋区のマンションに寄った。翌6日朝に遺体で見つかったが、女は富士見市の遺体発見現場まで一緒に行ったことを認めているという。

 大出さんは5日昼、自身のブログに持参するという菓子の写真も載せていた。同居する母親は県警に「大きな二つの荷物を持って出かけた」と説明。一方、女を乗せたタクシーの運転手は「大きな荷物は持っていなかった」と話しているという。

 県警がレンタカー車内を調べたところ、男物のバッグがあり、中に財布が入っていたという。県警は、女が途中で大出さんの荷物を処分した可能性があるとみて、レンタカー周辺などを捜索している。

 女はタクシーの車内では無言で、板橋区のマンションの駐車場で降りると、高級外車のドアをリモコンキーで開けたという。