【聖香さん虐待死】実母、内縁夫との共謀否認、死体遺棄は認める 大阪地裁

2010.7.12 12:37(産経)

 大阪市西淀川区で昨年4月、松本聖香さん=当時(9)=を虐待し衰弱死させたとして、保護責任者遺棄致死と死体遺棄の罪に問われた母親の松本美奈被告(35)の裁判員裁判の初公判が12日、大阪地裁(樋口裕晃裁判長)で開かれた。松本被告は死体遺棄罪について「間違いない」と認める一方、保護責任者遺棄致死罪について「内縁の夫の暴力を止めようとしたが止められなかった。共謀はしていない」と起訴内容を一部否認した。

 検察側は冒頭陳述で、「内縁の夫の愛情を失うことを恐れ、自ら聖香さんのほおをつねりあげたうえ、内縁の夫の暴力を黙認するなど共謀は明らか」と指摘。「虐待の発覚を恐れて学校を休ませ、虚偽の捜索願を出した」と述べた。

 一方、弁護側は「しつけを振りかざして虐待する内縁の夫に、表向き調子を合わせながらエスカレートしないようになだめていただけ」と裁判員に訴えた。

 起訴状によると、松本被告と内縁の夫、小林康浩被告(39)=起訴=は聖香さんを殴り、十分な食事を与えない虐待を加え、昨年4月5日午後、ベランダで衰弱死させた。また、6日夜、遺体を奈良市の共同墓地まで運び、穴を掘って埋めて遺棄したとされる。


【聖香さん虐待死】「まさか死ぬとは…」実母、言い訳に終始
2010.7.12 13:16(産経)
 

「まさか亡くなるとは思わなかった」。わが子への保護責任者遺棄致死罪に問われた松本美奈被告(35)は消え入りそうな声で述べ、すすり泣いた。12日、大阪地裁で開かれた次女の聖香さん=当時(9)=に対する虐待死事件の初公判。たった1人ベランダに放置され、無念の死を遂げた聖香さん。傍聴席の遺族からは、松本被告に厳しい視線が投げかけられた。

 松本被告は眼鏡をかけ、ショートの黒髪に黒色スーツ姿で、茶髪だった逮捕当時とは別人のよう。大柄な体を縮めるように証言台に立ち、書面を読み上げた。

 小さな声で「聖香に心から謝りたいと思います」と切り出し「食事が十分ではなく、聖香が弱っていたことは分かっていた。病院に連れて行くなどの保護をするべきだった」と述べた。

 だが、その後は内縁の夫、小林康浩被告(39)の暴力を「止めきれなかった」と訴え、釈明の言葉が続いた。「小林被告の機嫌を損なわない程度に食事を与えていた」「病院に連れて行かなかったのは、虐待の発覚を恐れていたわけではない」…。

 席に戻ってもうつむいたままの松本被告。ハンカチで何度も涙をぬぐった。


【聖香さん虐待死】「極刑でも心晴れない」祖父母・実父、厳罰望む
2010.7.12 14:11(産経)

 「被告が反省しているからといって、罪が軽くなるのはおかしい。たとえ極刑でも心が晴れることはないが、厳しい判決を求めたい」。聖香さんの祖父、佐光健治さん(61)、祖母の真佐子さん(61)とともに初公判を傍聴した実父の哲也さん(39)は、厳しい口調で語った。

 聖香さんの姉(11)と双子の妹(10)は、仏壇の水や花を毎日取り換え、線香を上げる。家を出るときには「行ってきます」、帰ってくれば「ただいま」と声をかける。今も聖香さんとともに生活しているかのようだという。

 5日前の七夕、姉妹は短冊に「聖香と遊びたい」と願いを書いた。哲也さんは「本音ではやっぱり寂しいんやろうな」と思いやる。

 哲也さんらは12日朝、姉妹を小学校に送り出した後、裁判所に足を運んだ。

 15日には、哲也さんの意見陳述が予定されている。哲也さんは「聖香がふびんでならない。どうして聖香が死なければならなかったのか、なぜ守ってやらなかったのかという気持ちをぶつけたい」と力を込めた。

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>5日前の七夕、姉妹は短冊に「聖香と遊びたい」と願いを書いた。

この部分を読んだとき

やっぱり

一番の被害者は

子どもでしかないんだと

思いました