物心ついた頃から 重度のアトピーだった

全身に湿疹があって、真っ赤になってた

痒くてたまらなくて。あちこち 血が滲んで悲しい


辛かったことの1つが、掻いて悪化すると母親が不機嫌になったり、怒ること。


また掻いて!

なんで我慢できないの!


ごめんなさい

ごめんなさい

よく泣いて謝ってた

小さな体で どうやったら我慢できるか、掻かないようにできるか必死に考えてた


寝てる時に無意識に掻くから、手袋をして テープで ぐるぐる巻きにして寝た事もある





先日、Megちゃんが「子供時代から労ってみて」と言っていてね、


寝る前に その頃のことを思い出して 幼い私を労った


大人だって痒みや痛みは我慢するの大変なのに

1人で何とかしなきゃって頑張ってきたこと

心無い言葉を言われて 悲しかったこと

お母さんを怒らせたくなくて がっかりされたくなくて

一生懸命だったこと

本当は 優しくされたかったこと

誰よりも 分かってほしかったこと。


私を抱きしめるように。

自分への労いが難しくて これでいいのかなぁ、なんても思いながら。




でもね、その日 夢を見た


幼稚園に入るか入らないかくらいの私と母親がいて

洗って乾いてシワシワになった いくつかの包帯を 私が ぴん、と伸ばして 母親が それを くるくる巻いてケースに入れていく

終わると  私のアトピーの酷い所に薬を塗り、ガーゼをつけて 包帯を巻いていく


その時の母親は 穏やかな顔をして笑っていた


目が覚めた時、幼い私の一緒にできて楽しいとか、嬉しいとかに似た あたたかい気持ちが思い出されて  ぼろぼろ泣いた


嫌々やってる母親の印象が強すぎて覚えていないけど、きっと そんな時もあったんだよね


そう思えたら

なぜか すごくほっとした



拙い労いだったけど、幼い私が喜んでたのかもしれない


今も 否定してくる母親が怖いし 苦手だけど、優しい記憶で上書きできたら 難しい愛情解釈も できるかもしれないな