その不動産は駅から徒歩4、5分の所にあった。
目の前に区民センターらしき建物があるらしく、それを頼りに足を進める。
こじんまりした一軒家にガラス戸、小さな看板は下手すれば見逃してしまいそうな程…
しかし先に気付いたのは、普段は注意深く周囲を見渡す親友の方では無く、
私の方だった。
何故なら、
失礼ながらそのこじんまりし佇まいには、
余りにも似つかわしくない高級車が、目の前に駐車していたからだ。
もう一度近くで看板を確認すると、確かにその不動産で間違い無いけど…
すると中から上品なスーツを身に付けた男性が現れて、何度も丁寧に中に向かって頭を下げて居た。
営業マンらしい…でもきっと平では無い感じ…
暫しポカンと見送ると、穏やかな老婦人の声で
『どうぞお入り下さい』と中に招き入れられた。
続く
目の前に区民センターらしき建物があるらしく、それを頼りに足を進める。
こじんまりした一軒家にガラス戸、小さな看板は下手すれば見逃してしまいそうな程…
しかし先に気付いたのは、普段は注意深く周囲を見渡す親友の方では無く、
私の方だった。
何故なら、
失礼ながらそのこじんまりし佇まいには、
余りにも似つかわしくない高級車が、目の前に駐車していたからだ。
もう一度近くで看板を確認すると、確かにその不動産で間違い無いけど…
すると中から上品なスーツを身に付けた男性が現れて、何度も丁寧に中に向かって頭を下げて居た。
営業マンらしい…でもきっと平では無い感じ…
暫しポカンと見送ると、穏やかな老婦人の声で
『どうぞお入り下さい』と中に招き入れられた。
続く