4階まで上がり部屋に入ると洋間5のフローリング…
白い壁に囲まれた部屋には、やけに高い場所に小窓が一つ…

中に入って最初の印象が、


『ドラマに出てくる刑務所の独房みたい…』


バストイレは見る気も無く、
入口付近にある水道には精々皿一枚乗る程度の調理台がポツンと…

オール電化の為に玄関脇に温水器が柱の様にそびえていた。

此処は外食して帰って寝るだけの生活向きの人が暮らすには丁度良いのかも知れない…


でも…


こんな圧迫された部屋に住みたい人の気が知れない…と言うのが正直な所。


丁重にお断りして、地元の不動産探しにGOしたのである。



地元の不動産なら駅近辺に大抵は集中している事が多い。

見渡した限りでは駅前から見える範囲に2件あったが、両方とも閉まっていた。

次に駅前の公衆電話でタウンページを捲り、今居る場所から一番近い不動産に問い合わせてみる。

16時頃に尋ねると約束して、駅員に住所を聞いてみると、
地図まで用意して手振り付きで道案内をしてくれた。

親切な駅員さんありがとさんです…

待ち合わせ時間まで、タウンページに載って居る不動産を全てメモ書きし、
次の不動産を目指して駅を後にした。

続く