青空に反物がたなびいて。

暑いけれど、カラッと気持ち良い日でした。


6月1日に有松絞り祭りに行ってきました〜!


1日と2日と名古屋泊で次女と1泊の旅行です。
かねがね着物の産地でじっくり実物、技術、歴史など見てみたいと思っていたので、このお祭りはうってつけでした。
昭和のはじめから続いている歴史あるお祭りだそうです。


私は昨年、メルカリで購入した年代物の(ヤケと破れあり)反物から仕立てた紺地の有松絞りの浴衣を着用。

ヤケや破れは仕立てを工夫して、目立たないようにしてあります。

浴衣にとっては里帰りですね。

次女は絞りを模した疋田模様入りの浴衣にしました。


名古屋駅から名鉄に乗り換えて約30分で有松駅に到着します。

駅を降りると、浴衣の方がたくさん!

それも有松絞り率、高し!

帯結びもバリエーションに富んでいて、着慣れている方達、多し!

半被やTシャツ、ワンピースが絞りの方もたくさんいて、気分が上がります。



ピカチュウのお面の甚平さんを着た男の子。ママは絞りのワンピース♪


会場は駅からすぐ。

東海道の古い街並みに、絞りの工房、販売店、屋台が並び雰囲気が最高です。


偶然撮れていたマンホール。

なんと模様が有松絞り。



こんな風に無造作に売られています。

B反で2万6000円程度から。

正反は、あら素敵と思って確認すると20万超え。

全部手括りですから、それも納得です。


絞り会館で実演も見る事ができました。

どの方もベテランさんばかり。

一人一模様なので、道具も絞り方も違います。

通りの別のスペースでは若い職人さんも実演されていて、しっかり後継されている事がわかり、頼もしいかぎり。




ベテランさんの手早く正確な手運び。


絞り会館にはこんな芸術的なお着物も展示。

歌舞伎衣装だそう。作家さんがいて解説をしてくださいました。

ポリエステルとレーヨンの合繊に絞りを施して高熱で形を固定したそうです。

先代の市川猿之助さんが気に入り、同じ手法で正絹の袴を作ったんですって。

服飾関係の娘は課題で似た手法の作品を制作した事があり、興味深く聞いておりました。



こんな立派な山車が何台も見られます。

からくり人形がリアルに動くので、娘は怖がっていました。

ちっちゃい頃と変わらないなあ。


暑いので氷が美味しい。

後ろの方々の絞りも素敵。

チラッと見える、奥の青地に緑の方は雪花絞りですね。




地元の方も外から来た人も、若い方からお年寄りまで、絞りを楽しんでいる様子がとっても楽しかったです。

また、着物好きな方が集まっているので、皆さんの着こなしを見ているだけで眼福でした!

また行きたい!

着物好きさんにも、お祭り好きさんにもおすすめのお祭りでした。


たくさん歩きたかったので、下駄代わりにNIKEを着用。

娘に「今時の若者のコーディネートじゃん」と言われました。

やはり下駄じゃないと粋じゃないですね。

歩きやすい下駄、買わなくちゃ。


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ここから先はちょっとした愚痴ですので、読みたくない方はスルーしてくださいませ。


実はお祭りは2日に行く予定でした。

前日までの天気予報では二日間とも晴天の予定だったのです。

ですので2日にホテルで自分と娘をしっかり着付けをしてから、有松に向かう予定でした。

ところが1日に名古屋について天気予報を確認すると予報が激変していて、2日が雨の予報に!

そこで急遽、1日に行っておかなくては、となったのです。


その時はすでにお昼近く。

ホテルに荷物を預け、着替えられないか交渉しました。

すると、荷物は預かるがお部屋は清掃のために3時まで入れない、身障者用のトイレで着替えてとのこと。

まあ、ビジネスホテルのようなところでしたので、サービスには限りがあるでしょう。

仕方ないかと諦めトイレで着替えました。

なのに、外でお掃除の方が掃除機をかける音。

もしかしてお掃除前だったの?

もちろん、トイレを使用したい方が現れたら、すぐにでも出ないといけないし。

せかされている気がして、ぐだぐだの着付けになりました。

悲しかった。


旅行は予定通り行かない事が多いので、臨機応変に動ける頭の柔らかさが必要ですね。