脳卒中のリハビリテーションとは | kondoukomatum165のブログ

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元々リハビリテーションは、ラテン語のHabil(有能、役立つ、生きる)という言葉から生まれ、病気や怪我などをした場合に、元のHabilの状態に戻す、つまりRe-Habilしていくという意味です。

 

さて、「リハビリテーションテーション」略して「リハビリ」は、多くの分野で出会う言葉です。

・大怪我や骨折で整形外科に入院すれば治療のあとは退院までリハビリ。

・整形外科以外でも、長期の入院患者にリハビリを行う場合もある。

・スポーツの世界にもリハビリがある。

・お年寄りのためのリハビリもあります。

・脳卒中などの麻痺改善に欠かすことが出来ないのがリハビリ。

 

何れの分野のリハビリにも、「元のHabilの状態に戻す」という概念に当てはまるのは当然のことです。

 

但し先に挙げたリハビリ分野で、脳卒中などのリハビリ以外は、全て筋肉が傷ついたり長期の不使用で筋力が衰えた状態を元の状態に近づける訓練です。

つまり、このようなリハビリは、衰えた筋力を鍛える訓練であるとも言えます。

 

ところが脳卒中のリハビリは意味が全く異なるのです。

それは、脳卒中つまり脳出血や脳梗塞で半身に麻痺が起きて、歩けなくなったり手が動かなくなったのは、手足に問題が起きたのではないからです。

 

脳出血や脳梗塞で、運動を司る脳のプログラムが細胞の死滅と共に消えてしまったから手足が動かなくなったのです。

今のところ消えたプログラムを再生することは不可能です。

 

脳卒中のリハビリは、手足を動かすプログラムを新たに作成する手助けをしていると言えます。

 

筋力増強のようなリハビリをしたから歩けるようになったのではなく、リハビリで歩く訓練(または歩くイメージング)をしたために、脳に歩くプログラムが出来て歩けるようになったのです。

 

同じように思えるかもしれませんが、良く読めば全く違うことに気づかれると思います。

 

残念なことに混同されている方が多いようです。

だから脳卒中のリハビリに筋力強化を導入するのです。

 

困った治療者もいるのです。

困ったと言えば、麻痺手を訓練しないで片手動作を指導してADLが上がったと自慢する専門家集団が存在することです。

 

片手動作が、元のHabilの状態に戻す、つまりRe-Habilではないことは明白なのですが。

 

さて脳卒中リハビリで一番良いのは「両手を使う療法」だと思いますが、麻痺手を使うのが面倒なので麻痺の無い手の片手動作になりがちです。そこで考えられたのが「麻痺の無い手を三角巾で拘束」して麻痺でだけを使う方法です。名付けて「CI療法」。

 

「両手を使う療法」、「CI療法」共に自分の努力だけ行える麻痺改善リハビリです。