10年前(2004年11月11日)
ネクシィーズは東証一部に
上場しました。
その時の思い出(珍事件)
話しをします!
僕は役員とともに
東証アローズでの
上場記念セレモニー(立会開始の鐘)に
いました。
TV等で目にした方も多いでしょう。
あの鐘を鳴らすシーンです。

以前の上場物語で書いた通り、
ネクシィーズは
ITバブル崩壊による
倒産の危機から幾多の困難を
乗り越え、
2002年3月6日ナスダックジャパンに
上場しました。
その2年後、勢いそのままに
東証一部へ上場します。
大変光栄な事に
当時最年少創業者社長でありました。
上場する企業は
社名入りの小づちで、
鐘を鳴らすことができます。
東証の方からは鐘は
5回鳴らせると説明がありましたが
「ここまで一緒に頑張ってくれた
役員達にも鐘を鳴らさせて欲しい」

お願いすると
「かまいませんよ!
何回でもお好きなようにして下さい」

とのことでした。
横を見ると、
役員たちは一同笑顔。
よーし、まずは自分から
という事で!

「カーン!」
(いい音!)


続けて
「カーン!カーン!カーン!」

そのままラストの
「カーーーン!」
(気持ちイイ!最高!)


次は副社長の大前。
その次は専務の松井の番。と、
小づちを手渡そうとすると

東証:
「いや… あのーこれで
終わりです(汗)」

僕:
「えぇーー!!
さっき何回でもって?!」


東証:
「いや… あれは上限5回を
皆さんで… と言う意味です… 」


  僕:ガーン( ̄▽ ̄;)
役員メンバーの、
あの時の顔は忘れられません。

その時の映像が残っていました。
よく見ると、
僕が3回目の鐘を
鳴らしたあたりで
役員達が手を伸ばして
いました(笑)
ちなみに5回の理由は
「五穀豊穣」に由来し
企業繁栄の願いが
込められているそうです。
さて、ここからは
真面目な話です。

その鐘を鳴らす際、
主幹事証券の担当の方に
言われました。
「苦難を乗り越えての上場、
それはそれは感無量ですよね」

たしかに、
その直前まで僕自身も
そう思っていました。
例えば、この瞬間を70歳で
迎えているのであれば、
「ワシの人生良く頑張った!」と、
頭の中ではエンディング曲が
流れていたことでしょう。
でも、その瞬間を迎えた
素直な感想は、
「嬉しいけれど不安」でした。
若くしてこの東証一部という
大きなステージに立てましたが、
ここまでが速かった分、
これからの伸び率が
問われる立場にあります。
当時37歳。仕事人としての
人生はこれからが長いのです。
まだまだ栄光に浸ってられません。
エンディングどころか
プロローグ(始まり)に
過ぎませんからね。
大企業と聞いて想像する
会社にもはじまりがあります。
そこからスタートし絶え間なく
成長を続けた結果、
大企業となった今があるのです。
成功者は、
はじめから成功者ではなく、
幾多の経験を積み重ねてきた
成長者です。

そう
【成功者とは成長者】

常に高みを目指し
チャレンジし続ける会社は、
イキイキ・ワクワクできる空気が
自然と生まれ、
成功に向かう「ムード」があります。
雰囲気が良ければ人も
事業も育ちます。
現状に満足して
守りに回ってしまったら、
その先は徐々に下降していく
未来しかありません。
現状維持はすなわち
退化なのです。
今の我々は、最高峰の
F1レースには出場しているが、
ポジションは最後尾。
でもいつか、トヨタや松下のような
世界に名をはせる企業の
バックミラーに、
ネクシィーズ号を映すんだ!
と、
車のレースに例え、
社員達に度々話しています。

【挑戦は青春】


僕の挑戦はまだまだ道半ばです。
皆さん、お互い情熱一心に
頑張りましょうね。
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